- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
47
27年前に鏑木清方展を見に行ったことがある。この本で絵だけでなく人となりを知ることができ、絵の美しさが際立った。今度、帰省するとき、鎌倉の鏑木清方記念美術館に行ってみたいと思う。2017/09/05
ヒロミ
45
随筆があまりに素晴らしく読み終わるのが惜しいくらいだったので、こちらも再読。大判で清方の代表作が多数掲載されており見応え抜群。上村松園ファンの私だが、なるほど、あちらは「粋(すい)」で清方が「粋(いき)」なのだな、とお陰様で朧げながらもなんとなく理解できた。清方が挿絵画家だったのは本書を読むまで知らなかった。市井の人々をえがいたスケッチなどあるが、ササッとした走り書きでもさすがに風格がある。清方の描く美人画はどこか諦念のようなものさえ湛えていて、その執着の無さが「いき」なのだろうかと田舎者の私は思った。2015/10/05
井月 奎(いづき けい)
20
清方といえば美人画を思い浮かべるのではないでしょうか。とても素晴らしい表現で、妖艶な女性もか弱げな女性も、その美しさを描ききります。それは彼の生活人としての眼が鋭いからとらえられるのだと思います。姿かたちの美しさはいうに及ばず、女性の心根の細やかさが見えるようで、鰯売りの少年をみる女性の眼の優しさはどうでしょう。彼の手のあかぎれをいたわるような慈愛に鑑賞者は包まれます。そこに含まれた形以外の美しさを画家は描くのです。「一葉女史の墓」の悲しくも安堵を思わせる情景はその画家の心があればこそなのです。2015/10/11
果てなき冒険たまこ
1
月岡芳年の画集からの流れで読んでみた。確かに美人画はとても美しく独特の佇まいがあったりするのだが。。当初浮世絵に興味を持ったのは北斎、暁斎、国芳などが描く楽しそうな江戸庶民の姿だったんだよなぁ。鏑木清方さんはそんなところとは関わりもなく美人さんを描くことに夢中か。個人的には面白くないなぁ、だって描かれた人が誰も笑っていないんだもの。今流行りのインスタ映え用の表情みたいで綺麗なんだけど作り物、感に囚われてしまったよ、残念。2022/08/12
及川まゆみ
1
美しいです。2015/01/20