平凡社新書<br> 影の日本史にせまる―西行から芭蕉へ

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平凡社新書
影の日本史にせまる―西行から芭蕉へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860825
  • NDC分類 911.102
  • Cコード C0292

出版社内容情報

西行から芭蕉にいたる平安~江戸時代を、隠密と男色と見立てからひもとき、縦横に語る。老熟の作家と気鋭の歴史家による刺激に満ちた「異端の日本史」談義。

内容説明

正攻法の歴史学だけでは日本史は語れない―。西行や連歌師たち、そして芭蕉はただの文学者ではなく諜報活動家や「戦争広告代理店」としての顔も持っていた。平安時代から江戸時代に至る六〇〇年にわたる歴史を「男色」「隠密」「見立て」のキーワードで読み解き、偉人たちの真実に迫る、刺激に満ちた日本史/文学史談義。文学と権力が交錯する日本史の影に生きた「聖人」たちの本当の姿を語り尽くす!

目次

その一 西行とその時代(“才能の窓”があく院政期;北面の武士の実態;ショッキングだった西行の出家 ほか)
その二 連歌の流行と俳諧の誕生(暗示と比喩―政治用語としての和歌;“言挙げをしない国”;「有心」から「心の共有」へ ほか)
その三 芭蕉とその時代(大坂城の埋蔵金のゆくえ;連歌から俳諧へ;俳諧はモバイル ほか)

著者等紹介

嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年、静岡県生まれ。作家。出版社勤務を経て執筆活動に専念する。『素人庖丁記』で講談社エッセイ賞、『芭蕉の誘惑』でJTB紀行文学大賞、『悪党芭蕉』で泉鏡花文学賞・読売文学賞を受賞

磯田道史[イソダミチフミ]
1970年、岡山県生まれ。歴史家。国際日本文化研究センター教授。慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(史学)。考古学的時代から現代まで日本史上の人物や事象に自在に迫る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

103
嵐山さんと磯田さんが縦横無尽に語り合う。歌枕の旅として奥州藤原氏の諜報活動を行った西行、戦争広告代理店だった連歌師、そして、忍者・隠密説の絶えない芭蕉。彼らの背景に、保元の乱・戦国時代・元禄時代という時代の緊張感があることを理解する。与太話のような暴走発言も飛び出すが、それが刺激的で面白い。小説家の嵐山さんが「光秀は本能寺で比叡山の仇を打った」「西行と鳥羽上皇との男色」「西行の毒薬自殺」などと言うも、学者の磯田さんは「ああなるほど」と受け流すのが狡い。本書の編集者は山本明子さん(ホンダ・アキノ)。流石だ。2025/07/23

sofia

33
西行、連歌師、芭蕉をただの文学者ではなく、諜報活動をしていたと読み解いた本。和歌、連歌、俳句に詳しくないので難しかったのだが、2人の対談はおもしろかった。西行は崇徳院の白峯陵を訪れた人としか知らなかったが、この人ほど、あの時代の流れを中間で感じた人はいないのだろう。出家しなかったら途中で殺されていただろうが。芭蕉も吟遊詩人でありながら、情報も得ていたとは、知らなかった面でおもしろかった。2025/07/15

coldsurgeon

7
旅する歌人・西行、中世期の日本を情報を集め広めつつ旅した連歌師、そして隠密ともいわれた芭蕉、を文学史の視点ではなく、歴史・政治の視点で語る。歴史の流れの中での役割が披露され、とても面白かった。和歌、連歌、俳諧の味わい方が変わるような気がする。配下の見立ての意義が、政治的な意味合いが強いことに気づかされた。2025/06/20

あまいちろう

3
古文書の解読をすらすらされる磯田道史氏、西行、芭蕉に造詣の深い作家の嵐山光三郎氏の対談本。西行は北面の武士としてきらびやかな人生をスタートするが、政治の対立を避けて、出家。各地を旅して歌を詠むが、釈迦入滅の日にあわせて死んでみせるなんてかっこつけた人なんだと思うと愛着も湧く。芭蕉と諜報も知識としては知っていたが、対談の中で各種資料を交え明らかにされ、大満足の対談であった。2025/06/13

Mマジパン

1
都の貴族のものであった和歌は西行に至って桜の花に涙する庶民にも身近なものとなった。さらに連歌の形式が生まれ宗祇に代表される連歌師によってより広い階層の人々が楽しめるようになった。それを俳句として一つの完成形に導いたのが芭蕉である。彼らが旅に明け暮れたのは確かだが、わざわざ隠密(スパイ)説を持ち出して「影の日本史」にまで繋げるのは、作品の興をそぐだけのような気がする。一方、各地の歌枕に触れパトロンや歌人・俳人と交流することが創作の源泉になったことは間違いないだろう。2025/06/14

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