平凡社新書<br> AIを美学する―なぜ人工知能は「不気味」なのか

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平凡社新書
AIを美学する―なぜ人工知能は「不気味」なのか

  • 吉岡 洋【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582860764
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0200

出版社内容情報

《概要》
なぜ私たちはAIの活躍を目にしたとき、楽しさばかりでなく「不気味さ」を感じてしまうのだろうか? 私たちにとってAIとは何なのだろうか? ――AIと暮らすことが当たり前となった今、「AIとは何か」を美学の視点から問いかける。
『2001年宇宙の旅』のHAL9000、怪物フランケンシュタイン、映画の中のゾンビ、『火の鳥』のロボットたち……誰もがおなじみのフィクションに登場する「人間でない存在」から、「シンギュラリティ」や生成AIを利用したアートまで、カント哲学や実存主義を手がかりにAIの「面白さ」を考える1冊。

「人は必要性や有用性だけから何か新しいものを作り出したりしない。面白いから作るのである。
人工知能の場合もこれと同じだ。多くの場合、AIの有用性や効果――ポジティブにせよネガティブにせよ――についての議論ばかりが目立って、その面白さ、「遊び」的な側面についてはあまり語られない。遊んでいる場合ではない、そんな気楽な話ではない、ということだろうか。しかし私はせっかくAIについて本を書く機会をいただいたので、ここでは思い切り気楽に面白く語ってみようと思う。」
(第一章「幽霊はどこにいる」より)


《目次》
まえがき
第一章 幽霊(ゴースト)はどこにいる ――AIをめぐる、別な語り(ナラティブ)
第二章 私もロボット、なのか ――本当は怖くないフランケンシュタイン
第三章 不気味の谷間の百合 ――不気味の谷間の百合
第四章 実存はAIに先立つ ――人工知能の哲学、ふたたび
第五章 現代のスフィンクス ――人間とは何か?とAIは問う
あとがき


《著者紹介》
吉岡洋(よしおか ひろし)
1956年京都生まれ。京都大学文学部哲学科(美学専攻)、同大学大学院修了。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、京都大学大学院文学研究科教授、同大学こころの未来研究センター特定教授を経て、現在京都芸術大学文明哲学研究所教授。専門は美学・芸術学、情報文化論。著書に『〈思想〉の現在形──複雑系・電脳空間・アフォーダンス』(講談社選書メチエ)、『〈こころ〉とアーティフィシャル・マインド』(共著、創元社)、『情報と生命──脳・コンピュータ・宇宙』(共著、新曜社)などがある。

内容説明

SF映画やマンガで、私たちはロボットや人工知能が活躍する物語に魅せられてきた。現実の世界でも、生成AIをはじめ人工知能はごく身近なものとなっている。今、あなたはAIのことをどう感じているだろうか?心躍る楽しい技術?それとも、違和感や不安を抱かせる存在?私たちにとって、AIとはいったい何なのだろうか?「不気味さ」「騙されるということ」「身体性」…これらの視点を手がかりに、AIを美学の問題として考える。

目次

第一章 幽霊はどこにいる―AIをめぐる、別な語り(私たちにとってAIとは何なのか?;遊びとしてのテクノロジー ほか)
第二章 私もロボット、なのか―本当は怖くないフランケンシュタイン(技術が人の姿で現れる;素顔の「怪物」 ほか)
第三章 不気味の谷間の百合―賢いハンスたちと共に(フランケンシュタインとゾンビ;「不気味さ」とは何を意味するのか? ほか)
第四章 実存はAIに先立つ―人工知能の哲学、ふたたび(人工知能とは哲学の問題である;ドレイファスのAI批判 ほか)
第五章 現代のスフィンクス―人間とは何か?とAIは問う(ロボットの娘とAIアイドル;AIの制作した「作品」の意味 ほか)

著者等紹介

吉岡洋[ヨシオカヒロシ]
1956年京都生まれ。京都大学文学部哲学科(美学専攻)、同大学大学院修了。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授、京都大学大学院文学研究科教授、同大学こころの未来研究センター特定教授を経て、現在京都芸術大学文明哲学研究所教授。専門は美学・芸術学、情報文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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izw

6
美学を専門とする哲学者がAIについて考えている。テクノロジーについて、テクノロジーに影響された思考、文化、世界観などについて考察している。「本書の目的は、AIそれ自体について論じることではない」と言いながら、考える前提を合わせるために、必要な部分はかなり丁寧にAIに関する説明も加えている。哲学者らしく細かいことにこだわっているが、論理的で、文章が平易で分かりやすく、一気に読み通せて、全般的に納得感がある。ドレイファスの「コンピュータには何ができないか」は昔読んだはずだが、読み直してみようかと思う。2025/04/21

愛楊

2
2025年。2022年から書き始めたらしい。道具的人工知能観がほとんどである現在の人文業界にあって、「人工知能を人間本性の鏡とする」という本書の基本的なテーゼには首肯する。というか、これこそが人文学が取るべき態度ではあるはずで、本書は真っ当な線を言っていると言える。軸は良いと思う。ただ、著者の生成系モデルへの理解が甘すぎるせいで、深い議論が展開できていない。たとえば不気味の谷などは別に初音ミクでも成り立つであろう。カントから生成系美学を振り返るのは著者がやりたいと言っていたな。自分ならもっと上手く書ける。2025/02/17

Go Extreme

1
AIの不気味さ:不気味の谷 幽霊的存在 フランケンシュタイン・コンプレックス 生成AIの違和感 機械の擬人化 身体性の欠如 恐怖と期待 AIと文化:SFの影響 アニミズムと機械 ナラティブの変容 人工物への信仰 技術と神話 創造性の再定義 AIと哲学:実存と知性 自然と自由 技術と倫理 人間性の探求 身体の哲学 知性の模倣 AIの意識の限界 人間との関係:対立と共存 AIの社会的受容 知識と経験の違い 意識のシミュレーション AIと自己理解 人間の役割変化 未来展望:倫理指針の構築 価値観の進化2025/03/10

zunzun

1
人工知能を美学するといっても、美学なのか哲学なのかちょっといまいちよくわからない本である。かといって詰まらないわけでもない。本書で面白かった箇所は、人間の仕事が奪われるというけれども、その理由は人間のやっていたことがAIでも出来ることだから、という部分だった。2025/02/24

mitarashidan5

0
授業思い出す 進歩観とか目的とか能力主義とか無駄の排除とかに疑問あったのをAIの観点からすぅっと説明してくれた感じ2025/03/20

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