出版社内容情報
政商、黒幕、フィクサーはいかに政官界に巣くっているか。バブル期の経済事件の主役、時の政権と結びつく財界人などを俎上にあげ、時代を騒がせたスキャンダルの深層を語り合う。
内容説明
日本の政財官の裏側で蠢く怪物たち。「カルト宗教」統一教会、「闇の帝王」許永中、国家を動かす「国商」葛西敬之、ロッキード事件で暗躍した児玉誉士夫や小佐野賢治、そして「総利権化」の権化、竹中平蔵…。日本の闇に躍ったキーマンを追い、現代に通じる地下水脈をたどる。歴史の表裏を歪んだ形で結びつける、「闇の領域」に斬りこむ。
目次
序章 統一教会と創価学会(渾然一体の統一教会と自民党;カルトのやり口;存在は許されても行動は許されない世襲議員;統一教会・創価学会の秘密部隊;政界工作とビジネスを駆使するカルト)
第1章 「闇社会の帝王」許永中(強面のイメージと人たらしの資質;表の世界が養って大きくした存在;柳川次郎の影;日本の企業文化に脈々と生きる修養団;磯田一郎批判と住友銀行の圧力;住友銀行東京本店糞尿事件;金屏風事件の深層;堤清二のもう一つの顔;住銀融資第三部の闇;高野山に出家した住銀マン;正義を振りかざすだけでは闇は抉れない)
第2章 国家を支配する「フィクサー」葛西敬之(国鉄改革三人組;国鉄分割は瀬島龍三の発想;経産省の次官人事に介入;陰謀をめぐらす策略家;日本の会社は憲法の番外地;メディア支配を志向する政治;メディア戦略のパイオニア;葛西のリニア計画は東芝救済策;東芝の「扇会」と「日立消防隊」;公を利権にしていく;リニア計画は誰が得するのか;国鉄の赤字を膨らませたのは政治家;インフラ輸出の仕切り役;政商としてのスケー)
第3章 中曽根康弘と田中角栄の宿縁(中曽根康弘との出会い;知られざる存在、荒井三ノ進;渡邊恒雄の人心掌術;城山三郎と中曽根康弘;瀬島龍三の人物;佐藤正忠の暗曜;ロッキード事件の本質;リクルート事件と文教族;芸者にモテなかった中曽根;自由主義路線を始めた中曽根)
第4章 竹中平蔵と「総利権化」の構造(宮内義彦という存在;「問題なのはNHKならぬMHK」;蟻の一穴からすべてが崩れるというフィクサーたちの恐れ;竹中、菅、麻生の関係性;ベンチャーという「虚業」;維新と安倍・菅の関係を取り持った竹中;何でも自由化という悪夢)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。評論家。高校教師、経済誌編集長を経て執筆活動に入る
森功[モリイサオ]
1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業。伊勢新聞社、テーミス社、『週刊新潮』編集部などを経て、フリーランスのノンフィクション作家となる。『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
confusion_regret_temptation
Isamash
こも 旧柏バカ一代
くものすけ