出版社内容情報
新型コロナウイルスによって、人々の間に強い不安やストレスが生まれている。そうした不安にいかに対処するべきか。精神科医としてこれらを分析し、わかりやすく伝える。
内容説明
世界に拡大する新型コロナウイルス感染症は、人々に大きな不安と恐怖と抑うつを与え続けている。この未曽有の出来事に対し、自粛期間中も診察を続けて患者の声に耳を傾けていたベテランの精神科医が、感染拡大の経過、ストレスの実態、感染者とその家族の心理、関連する精神疾患とその事例などを丁寧に解説する。コロナ不安に対処するためのさまざまな方法を、具体的に教える。
目次
第1章 新型コロナウイルスの流行の経過と人々のこころ
第2章 コロナ禍によるさまざまなストレス
第3章 コロナ不安と精神疾患
第4章 PCR検査と感染者、家族の心理
第5章 コロナ不安に向き合う
第6章 長期化の中でこころの健康を保つために
コロナ不安に向き合う10箇条
著者等紹介
藤本修[フジモトオサム]
1951年大阪府生まれ。精神科医、医学博士。おおさかメンタルヘルスケア研究所代表理事・附属クリニック院長。大阪大学医学部卒業。大阪府立病院精神科部長、関西福祉大学教授、甲子園大学大学院教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikedama99
9
職場の図書館から借りた本。うちの職場の図書館、いい本入れてくれているな・・と思う1冊。今、不安がともなう毎日の中で自分のバランスを考えることが多々ある。この本にはいろいろな事例があるため参考になる。紹介された日本赤十字社のパンフレットの文章は納得できる。印象に残った言葉は「ネガティブ・ケイパビリティ」(性急に証明や説明を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力)この能力を意識することで、宙ぶらりんを楽しむ気持ちが作れればとも思った。昨年の9月の発刊なので、今の状況に近い本だと思う。2021/01/15
ゆず
5
向き合い方として、柔軟性。自らの枠組みに囚われ図、実態を見た上で判断し、行動する。わからない事は分からなと割り切る。白黒、結論を出さない。希望を持つ。将来必ず収束する。コロナでお金の使い方は考える様になった。商品購入や飲食店も、応援する意味も大きいと思った。2020/10/11
潜水艦トロイメライ
0
当時の様子をよく反映した本だが、今になって書評として扱うには少々情報が古すぎる2023/07/03