平凡社新書<br> アメリカの排外主義―トランプ時代の源流を探る

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平凡社新書
アメリカの排外主義―トランプ時代の源流を探る

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582859027
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C0222

出版社内容情報

アメリカ史という歴史的な座標軸をもとに現代を捉え直し、排外現象が生じる社会的背景とその盛衰のメカニズムを多角的に検討する。トランプ政権の下、アメリカでは現在も白人至上主義や過激な人種主義を掲げる結社や集団が勢いづき、原因は、一見、移民の増加にあると捉えられている。それは本当だろうか? 
研究の結果、排外主義は嫌悪感情の発露が引き起こす非合理な運動ではなく、さまざまな力学関係のなかで成立する、複雑な社会現象ということが見えてきた。
本書ではそのような気づきから、とくにアメリカの排外主義の歴史に注目し、魔女狩り、奴隷制、南北戦争やクー・クラックス・クランの活動を検証し、歴史的な座標軸から現代の問題を捉えなおす。21世紀、世界に渦巻く保護主義・排外主義のうねりの源流を探り、そのメカニズムを解き明かす。


序 章 二一世紀の世界と「トランプの壁」
二一世紀の世界と排外主義の潮流/トランプのファンタジーとリアリティ
悪と正義の構図/ポピュリズムの魔法/アメリカ・ファーストの文脈
マイノリティの囲い込み/万能壁としての「トランプの壁」/アメリカの排外主義を追う視点

第1章 セイラムの魔女狩り
アメリカの魔女狩りとセイラムの魔女騒ぎ/魔女狩りの発展/魔女狩りの終息
ピューリタンの理想と現実/セイラムの不満と確執/魔女狩り拡大のメカニズム

第2章 ネイティヴィズムと「ノウ・ナッシング」
ネイティヴ・アメリカンの「涙の旅路」/アイリッシュ移民と反移民感情
ノウ・ナッシングをめぐる謎/秘密結社とネイティヴィズムの勃興
急拡大のからくり/ノウ・ナッシングの分裂と崩壊

第3章 南部白人の窮状とクー・クラックス・クランの誕生
南北戦争と黒人奴隷制/戦敗者たちの秘密結社
南部白人の窮状と黒人襲撃の意図/暴力の激化から解散へ

第4章 転換期アメリカ社会と禁酒法
都市化と産業化/「新移民」の急増/都市のスラムと劣悪な労働環境
革新主義の波/禁酒運動と禁酒法の成立/「悪」の排除と「秩序」の回復

第5章 人種主義、排外主義と移民制限法
進化論と「適者生存」/人種と人種主義/同化論と排外論
レッセ・フェールから移民制限へ/移民制限法導入の経緯

第6章 第二期クー・クラックス・クランとアメリカニズム
ネイティヴィズム結社の隆盛/第二期クランの謎/『ザ・クランズマン』と『國民の創生』
「消化」される人種問題と史実の曲解/第二期クランのアメリカニズムと反知性主義
クランの人種観と慈善活動/第二期クランの内実

第7章 マッカーシズムから現代へ
「赤の恐怖」とマッカーシズム/公民権運動と差別是正措置
雇用の調整弁としてのメキシコ系移民
ネオコン、ティーパーティー運動、オルトライトとスティーヴン・バノン

終 章 トランプ時代の「大きな物語」
排除運動の理論と特質/ヨーロッパの排外主義の潮流
日本の外国人労働者と障害者差別問題/二一世紀世界の「大きな物語」
あとがき



浜本 隆三[ハマモト リュウゾウ]
著・文・その他

内容説明

トランプ大統領の自国第一主義、「アメリカ・ファースト」が世界を翻弄し、排外主義の波が起きている。魔女狩りや秘密結社、黒人奴隷制に遡り、歴史的な座標軸から現代の問題を捉えなおす。世界的な排外主義の源流とその力学を解明する。

目次

序章 二一世紀の世界と「トランプの壁」
第1章 セイラムの魔女狩り
第2章 ネイティヴィズムと「ノウ・ナッシング」
第3章 南部白人の窮状とクー・クラックス・クランの誕生
第4章 転換期アメリカ社会と禁酒法
第5章 人種主義、排外主義と移民制限法
第6章 第二期クー・クラックス・クランとアメリカニズム
第7章 マッカーシズムから現代へ
終章 トランプ時代の「大きな物語」

著者等紹介

浜本隆三[ハマモトリュウゾウ]
1979年京都府生まれ。同志社大学大学院アメリカ研究科(現グローバル・スタディーズ研究科)博士後期課程単位取得退学。甲南大学文学部英語英米文学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

35
なぜトランプのような排外主義者が、民主主義の先進国と言われてるアメリカで権力を握ることができ続けているのかは、日本において安倍首相のような人物が権力を握り続けられていることと、おそらく同じような問題が根底に流れているのだと思います。本著は、アメリカの排外主義の歴史をみていく内容で、それはそれで面白かったです。ただ、なぜ排外主義がはびこっているのかについてはアプローチが弱く残念でした。でも面白かったですよ。2019/01/25

樋口佳之

21
本書は、アメリカの排除運動と排外主義(ネイティヴィズム)の歴史的展開についてまとめた、はじめての新書である。/本書では、一般の読者を想定しつつ、アメリカの排除運動や排外主義の歴史と、その特質について、簡潔にまとめている。(あとがき)/そこが学べる内容であったと思います。アメリカでの魔女裁判とか知りませんでしたから。2019/01/28

紫の煙

5
アメリカという国の歴史は、知れば知る程非常に興味深い。この本は、魔女狩りやKKK、大戦期の移民制限を解説する。そして、トランプがアメリカファーストを掲げ大統領になった今日のアメリカ社会とヨーロッパの極右台頭、日本の相模原のやまゆり園事件までカバーする。 2020/01/11

オールド・ボリシェビク

3
魔女狩りから始まり、現在のトランプ現象まで、アメリカにおける排外主義の流れをわかりやすく説明している。KKK(クー・クラックス・クラン)についても、誤解をただしてくれた。しかし、このアメリカ社会の振れ幅、恐ろしいものがあるが、これで建国以前からやってきたのだよな。まさに人口国家。2019/02/13

Nobody1

1
「多様性とは可能性であり、排除とは喪失である」232。アメリカの歴史における個別の排外現象を解説。非合理的主張や感情論、本質論の背後に様々な事象が浮かび上がる。2019/01/24

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