平凡社新書<br> 麦酒(ビール)とテポドン―経済から読み解く北朝鮮

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平凡社新書
麦酒(ビール)とテポドン―経済から読み解く北朝鮮

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582859003
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0233

出版社内容情報

もはや厳格な社会主義計画経済ではなく、経済の市場化が止まらない北朝鮮。農民市場や工場などの実態を通して等身大の姿を描くルポ。《概要》
市場経済への移行が起こり得ないケースとして、北朝鮮を挙げるむきがある。果たして本当にそうか。朝鮮新報記者、研究者としてたびたび訪朝し、農民市場や工場・企業の調査、市民からの聞き取りなどを行ってきた著者が描く、リアルな北朝鮮。
押し寄せる市場経済化の中で何が起きているか。
「大同江ビール」は改革・開放の象徴になるか。文在寅政権下の韓国との経済協力は進展するか。


プロローグ
期待が絶望へ/二度の平壌特派員/平壌郊外に設けられた総合市場/記者から研究者へ

第一章 市場経済化の波は止められない
値引き交渉も/危機から生まれた経済改革/改革後退と「デノミ」の失敗
もう供給には頼らない/なくならない“必要悪”/バッタ市場からダニ市場に
動かない列車と“にわか市場”/「本当にコチェビ?」/インジョコギとイタリアン
地方で外食してみた/国定価格と市場価格

第二章 経済から読み解く金正恩体制のゆくえ
新興富裕層の台頭/一般市民に必要な路上商店/中国製品を追い出したいが
現場に経営権を委譲/金正恩は改革派?/進む農業改革/社会主義農業政策の崩壊
経済協力のパートナーは韓国から中国へ/経済特区は二四カ所もあるが……
労働力は貴重な外貨獲得手段/「冬季漁獲戦闘」と漂流船

第三章 北朝鮮の人々
取材の成否を握る案内員/運転手と案内員の壁/移動の自由
社会の変化表す女性のファッション/北朝鮮の人たちも「タイタニック」を見た
腕を組むカップルが増える/当局も黙認する副業/北朝鮮で最も有名なアナウンサー
間食として配給されるロッテのチョコパイ/学者はつらいよ/中国の改革・開放政策から学ぶ?

第四章 大同江ビールと改革・開放
ビールは南より北/スピード普及の背景にビアホール/平壌ホテルでカクテルを飲む
北朝鮮にも爆弾酒?/夏恒例になるか、ビールの祭典/缶ビールも登場、輸出を目指すが
幻に終わった米国への輸出/改革・開放のシンボルとなるか

第五章 ブラックアウト、消えた電力
消えた(?)北朝鮮/七〇年前、北朝鮮は韓国に電力を送っていた
国章に描かれた水力発電所/極秘資料から見えてくるもの/なぜ軽水炉を望んだのか
慢性的電力不足の“助っ人”/平壌専用の熙川発電所
中国は本当に石油輸出を中止したのか

第六章 南北経済協力と文在寅政権
七〇年代に逆転した南北の経済関係/きっかけは水害支援/二つの首脳会談と経済協力
金剛山観光と開城工業団地/保守政権下で後退/新「ベルリン宣言」
経済協力復活なるか?/鉄道・道路の連結が改革・開放へつながるか?
一五万平壌市民の前で演説した文大統領

第七章 核開発とミサイル
中国、最初の核実験/マッカーサーと核兵器/核とミサイルにこだわる理由
核開発は経済のため?/進化した核・ミサイル能力/映画にもなった「核実験」
非核化は実現するか?/史上初の米朝首脳会談/北朝鮮の本気度

あとがき
北朝鮮関連年表
参考文献


文 聖姫[ムン ソンヒ]
著・文・その他

内容説明

市場経済への移行が起こり得ないケースとして、北朝鮮を挙げるむきがある。果たして本当にそうか。朝鮮新報記者、研究者としてたびたび訪朝し、農民市場や工場・企業の調査、市民からの聞き取りなどを行ってきた著者が描く、リアルな北朝鮮。押し寄せる市場経済化の中で何が起きているか。「大同江ビール」は改革・開放の象徴になるか。文在寅政権下の韓国との経済協力は進展するか。

目次

第1章 市場経済化の波は止められない
第2章 経済から読み解く金正恩体制のゆくえ
第3章 北朝鮮の人々
第4章 大同江ビールと改革・開放
第5章 ブラックアウト、消えた電力
第6章 南北経済協力と文在寅政権
第7章 核開発とミサイル

著者等紹介

文聖姫[ムンソンヒ]
1961年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻博士課程修了。博士(文学)。専門は北朝鮮の政治・経済と市民社会。朝鮮新報記者を経て現在は「週刊金曜日」編集部在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

27
著者は在日2世であり元朝鮮総聯機関紙の朝鮮新報記者から研究者に転じ、最近国籍を朝鮮籍から韓国籍に移したという系歴の持ち主で、20回に及ぶ訪朝経験を生かした、肌で北朝鮮を感じることのできるルポだ。一方研究者としては駆け出しだそうだが、きちんと事実を整理した最近の朝鮮半島情報は抑制が効いており、ともすると感情論や危機意識に流されやすい北朝鮮に関する書物とは一線を画している。祖国に対する愛着を持ちながらも、その行く末を冷静に見つめるこの著者の姿勢には好感が持てる。果たして今後どこまで市場経済化が進むか興味深い。2019/01/01

sakadonohito

11
大同江ビール飲んでみたいなと思った。計画経済(管理経済)を成功させ、経済発展させられた国はなく、北朝鮮も皆隠れ副業で収入を補填しているようだ。政府もある程度は黙認らしい。この本は2010年頃の本で、今は知らないが当時までは日本統治時代に作った水豊水力発電所が、国内水力発電所のうちで最も発電量が多いくらいには発展が遅れている状況。国策で水力6:火力4の比率らしい。経済制裁が厳しくなってからは石炭輸出ができなくなり、火力発電にまわしているそうだ。2025/01/02

ステビア

10
北朝鮮でも確実に市場経済化が進んでいるんだとか。2018/12/29

犬養三千代

8
何故ビールなのか!?読めばわかります。思っていたより平壌は都会だし貧しくもない。、地方との格差が凄いのだろうなと思う。在日コリアンの著者の目で北を見る。研究者の目と同胞の目が交錯する。北朝鮮の一面なのだが暗部は誰もわからないということか。2019/10/20

Masakazu Fujino

5
現在の朝鮮民主主義人民共和国が、どのような状況にあるのかを、経済を中心に、朝鮮新報記者の記者として、また朝鮮新報を退社後は東京大学大学院で学ぶ韓国朝鮮文化研究者として二度の特派員時代を含めて約20回訪朝している著者【在日二世で小・中・高と朝鮮学校出身】が、自分の目で見たり体験したり現地で聞いたりした北朝鮮の普通の人々の暮らしぶりや考えが、きわめて抑制的に冷静公平に描かれていると思う。平壌を訪問した私も納得できる市民の生活や市場経済の仕組みの説明だ。核開発の問題の説明・分析も冷静・丁寧に説明されている。 2019/03/13

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