平凡社新書<br> 内閣総理大臣の沖縄問題

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平凡社新書
内閣総理大臣の沖縄問題

  • 塩田 潮【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858983
  • NDC分類 302.199
  • Cコード C0231

出版社内容情報

戦後の歴代政権は沖縄といかに向かい合ってきたか。講和条約下の帰属問題から返還、基地問題まで、戦後政治の知られざる軌跡を追う。戦後、沖縄は講和条約での帰属問題に始まり、本土復帰、返還後の基地問題、経済振興政策など、重要なテーマとして、時の内閣の政権運営に大きな影響を与えてきた。
同時に、沖縄問題が「政争の具」として取り扱われた例も珍しくなかった。
「政権と沖縄」という視点から、戦後政治の知られざる軌跡を追う。



序章 沖縄県知事選大敗の安倍政権
後継指名の録音/問われた安倍流政治/立ち往生の辺野古問題
返還合意から首相は一〇人/分離占領の下で/講和をめぐる論争の火つけ役

第1章 アメリカ統治の継続──本土から切り離された南西諸島
第二の琉球処分/「特別の融通性が含まれている」と吉田茂/アジア防衛の「要石」
対日講和条約締結/「領土を手放すことは遺憾」と芦田均/沖縄統治にこだわるアメリカ
「潜在的主権」を認めさせた岸信介/軍事作戦のセンター/「佐藤の焼身自殺」
現状凍結に疑念/恩師・吉田の勧め/佐藤栄作の報恩と野心
「戦後は終わっていない」

第2章 佐藤栄作とニクソンの暗闘──返還実現の舞台裏
核付きか核抜きか/公式的には「白紙」のまま/沖縄返還に命運を託す佐藤
返還実現の裏に三種の密約/沖縄と繊維の取引/「赤谷誤訳説」の真実
大平正芳と宮沢喜一で未解決/佐藤とニクソンの背離
「金・ドル交換停止」のニクソン新政策/沖縄を直撃したニクソンショック
変動相場制移行は「経済の琉球処分」/アメリカの頭越しでドル・チェック

第3章 「基地の島」のジレンマ──復帰後の経済振興と開発
「沖縄問題は超党派的に」と山中貞則/初めての保守県政/大田昌秀擁立で革新県政奪還
米兵少女暴行事件の衝撃/早期決着に乗り出したアメリカ/大田知事は「代理署名拒否」
「正月の青空を見て人心一新」と村山富市/橋本龍太郎に後事を託す

第4章 橋本龍太郎の賭け──普天間返還の浮上
梶山官房長官起用の舞台裏/「この方となら率直にお話ができる」
沖縄問題を心に刻んで首相就任/「出さないことに」と一度は判断
クリントンから水を向けられた橋本/振り出しに戻った「安保再定義」
「普天間が返還される。漏れたら死刑だ」/飛び出したスクープ記事
普天間返還合意でボタンの掛け違え/嘉手納統合案は頓挫/海上案の打診はなかった

第5章 小渕恵三の思い入れと計算──沖縄サミットという決断
「沖縄は自分の死に場所」/名護市で市民投票と市長選/駐留軍用地特措法で政争
権力闘争と背中合わせ/経済危機と参院選敗北で橋本退陣
沖縄サミットを決断した小渕/沖縄開催に反対だった野中広務
「大田電報」で決断した小渕

第6章 埋まらない政府と沖縄の溝──岸本建男名護市長の特区構想
稲嶺知事の期限付き軍民共用案/「海に落としたものを拾い上げる作業」
倒れる一週間前の沖縄訪問/金融特区構想/「沖縄が日本でなくなる」
特区創設をめぐる「政治と行政の壁」/特区と普天間移設の関係は

第7章 日米関係重視の小泉路線──広がる政権と沖縄の疎隔
同時多発テロで米軍再編/「日本の戦後をこれで終わらせるべき」
「県外移転」を口にした小泉純一郎/食言で終わった小泉発言
シュワブ陸上案の推進を指示/沖縄側は受け入れ拒否/シュワブ沿岸V字案で日米合意

第8章 鳩山由紀夫の「最低でも県外」発言──「初期化」された普天間
衆参ねじれで連続首相交代/鳩山発言の根底に「常時駐留なき安保」
嘉手納統合案に再び着目した岡田外相/止まらない鳩山の迷走
徳之島への分散移転という腹案/問われた言葉の重み/仲井眞知事誕生の背景
安倍の力点は「日米同盟の復活」/「有史以来の沖縄振興予算」

第9章 安倍政権と翁長雄志の全面対決──沖縄の民意は「安倍流ノー」
翁長は「沖縄の保守」/「一時休戦」も協議は決裂/迷走する「菅プラン」
どこまで行っても平行線/差し止め訴訟で県の訴えを却下
突然の翁長退場/「沖縄の民意を尊重せずして日本の自立はない」
日本全体で取り組む課題

終章 玉城デニーと首相官邸の綱引き──求められる総力結集態勢
避けられない泥沼の攻防戦/水面下の対話と協議はまたも不調
懸念される本土への悪感情の高まり/思い起こすべきは沖縄返還の軌跡

あとがき
主な参考資料



塩田 潮[シオタ ウシオ]
著・文・その他

内容説明

戦後、沖縄は講和条約での帰属問題に始まり、本土復帰、返還後の基地問題、経済振興政策など、重要なテーマとして、時の内閣の政権運営に大きな影響を与えてきた。同時に、沖縄問題が「政争の具」として取り扱われた例も珍しくなかった。「政権と沖縄」という視点から、戦後政治の知られざる軌跡を追う。

目次

序章 沖縄県知事選大敗の安倍政権
第1章 アメリカ統治の継続―本土から切り離された南西諸島
第2章 佐藤栄作とニクソンの暗闘―返還実現の舞台裏
第3章 「基地の島」のジレンマ―復帰後の経済振興と開発
第4章 橋本龍太郎の賭け―普天間返還の浮上
第5章 小渕恵三の思い入れと計算―沖縄サミットという決断
第6章 埋まらない政府と沖縄の溝―岸本建男名護市長の特区構想
第7章 日米関係重視の小泉路線―広がる政権と沖縄の疎隔
第8章 鳩山由紀夫の「最低でも県外」発言―「初期化」された普天間
第9章 安倍政権と翁長雄志の全面対決―沖縄の民意は「安倍流ノー」
終章 玉城デニーと首相官邸の綱引き―求められる総力結集態勢

著者等紹介

塩田潮[シオタウシオ]
1946年高知県吾川郡いの町生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。雑誌編集者、記者などを経てノンフィクション作家に。『霞が関が震えた日』(講談社文庫)で第5回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なななな

11
宝島を読んだあと、沖縄に関してもう少し学ばなければと思いつつも、かなり時間が空いてしまいましたがようやく読めました。ちゃんと、考えましょう!2019/05/12

かみーゆ

3
小渕さん、頑張ってたんだなあ。サミットやったんだもんなあ。普天間移設問題がNEVER ENDになるとは思ってなかったでしょうに。しかし今のままじゃ解決しないねこりゃ。翁長さんデニーさんが正義で安倍さんが悪っていう話でもないし。安倍さんが沖縄側の気持ちに寄り添う姿勢を見せるのが最善手かなあ。度量を見せてあげればいいじゃないねえ。ダブル選挙の前に何かしらアクション起こすのどうかは注視したいですね。勉強になりました。2019/06/05

an

1
沖縄県人として、基地問題を勉強したいと思い、読みました。 戦後から2018年までの政府と沖縄県、アメリカの関わりが俯瞰でき、良書だと思いました。 中国、ロシアの脅威がある現在、日米安保体制は重要です。 ただその負担は沖縄だけではなく、日本全国で考える問題、という故翁長知事の考え方には納得するものがありました。 「他人を踏み台にして自分の幸せや繁栄を作り上げるのは、基本的に間違っています」 という大田元知事の言葉は、今もあてはまります。2023/03/28

ゆきまさくん

1
塩田潮氏の書。第二次世界大戦後の沖縄県は、アメリカによる統治や本土復帰、基地問題、日米地位協定などの問題に常に直面してきた。戦後の歴代政権は、またこれと対峙する沖縄県知事は、これらの問題にどのように向き合ってきたのか。沖縄県は、我が国の一地方自治体ながら、日米同盟を維持するために基地の島という役割を担い続けている。普天間問題の発端から、合意、白紙に至る経緯はどのようなものであったのか。それにしても某首相の発言が、歴史を積み上げてきた基地移転問題を「初期化」したことは誠に残念だ。2019/11/10

島の人Part2

0
沖縄と歴代内閣の戦後政治史がテーマ。 沖縄に熱心に取り組んだ、寄り添った、冷淡(リベラル側が意外と多い)だった政治家の姿を浮き彫りした労作。 この問題に触れる際には読んでおいて損はしない一冊。2020/11/07

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