平凡社新書<br> 公文書問題と日本の病理

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平凡社新書
公文書問題と日本の病理

  • 松岡 資明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 平凡社(2018/10発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858952
  • NDC分類 317.6
  • Cコード C0231

出版社内容情報

森友学園、加計学園、陸上自衛隊PKO部隊日誌隠蔽……。公文書問題の第一人者がその核心を衝き、根底にある病根をえぐり出す。

はじめに──理念なき公文書管理
第?部 噴出した公文書問題
1 森友学園問題が浮かび上がらせたもの
情報公開請求が端緒/文書の改ざん発覚/公文書の管理を規定した法律
管理簿に載らない「保存期間一年未満文書」/会計検査院の検査で疑惑強まる
一四の決裁文書、三〇〇カ所を改ざん/国有財産地方審議会で質問噴出
交渉経過を記した内部文書
2 加計学園問題の核心
「取扱注意」と記された文書/「四条件」を満たしていない計画?
前回調査から一転し、存在認める/矛盾だらけ、文科省と内閣府の調査結果
「正確性」のパラドックス
3 陸上自衛隊PKO部隊日報問題
「誤った判断が繰り返された」/「行政文書」と私的なメモ/特別防衛監察の概要
開示請求の内容/監察結果/「不存在」と強弁/文民統制は守られているか
捻じ曲がる情報の取扱い

第?部 公文書管理をめぐって
1 行政文書ガイドライン改正
「保存期間一年未満文書」の扱いは/役人にとって都合の悪い文書とは何か
2 公文書管理法制定の経緯
「中国、韓国に後れ取る日本」/時と人を得て成立した公文書管理法
強い信念で臨んだ公文書管理担当相/キーワードは「時を貫く」
公文書管理法とは/情報公開法と公文書管理法は車の両輪/情報のフローとストック
3 公文書管理法の成果と課題
低迷する移管率/国民には見分けがつかない「公文書」の区分け
総理大臣の記録が散在する日本/米国NARAが管轄する大統領図書館
ウォーターゲート事件/欠かせない三権分立の視点/国立公文書館の位置づけ
「三〇年原則」を具体化すべき/包括的な文書管理が必要
4 公文書管理の「明日」に向けて
「公文書散逸防止に関する建議」/国立公文書館の設置/国立公文書館新館の建設
公文書管理推進議員懇話会/議員連盟の発足/デジタル文書の保存法
どこまでが公文書館の範囲か/多様な記録を残す英国/日本でも収集対象に広がり
知られざる戦前の海外地図、外邦図

第?部 歴史資料をいかに保存するか
1 満蒙開拓団の記録
満蒙開拓平和記念館/夢を描いて満州へ/司令塔を失い、迷走した移民政策
一〇〇万戸の移住計画/安住の地ではなかった故郷/建設資金確保に奔走
高まる社会からの関心/歴史を検証する役割を担う
2 知られざる戦争の記録
戦没した船と海員の資料館/戦没船は海の墓標/生き残った船員たちが集めた記録
実数さえ不明の徴用小型船/“手当たり次第”に近かった徴用の実態
一九三〇年代後半から戦争に備えていた米国/戦争アーカイブ
3 震災の記録と継承
ボランティアによる歴史資料の救出/「在野のアーキビスト」/歴史資料を地域に活用
阪神・淡路から全国へ/ライブラリアン・ネットワークと震災文庫
震災関連資料と救済被災資料/資料を基盤にした新しい学問目指す
アーカイブズの存在意義
むすびに代えて──公文書問題再び
「公文書を管理する」以前の問題/情報公開法施行前の大量廃棄
続いた様々な「抵抗」/沖縄返還をめぐる日米の密約/国民の「知る権利」の保障
情報公開法の改正は大きな課題/欠かせぬ専門職の存在
縮まらない「先進国」との格差/与党ワーキングチームの公文書管理強化策
理念なき国家/日本をどのような国にしたいのか


松岡 資明[マツオカ タダアキ]
著・文・その他

内容説明

森友学園問題、加計学園問題、陸上自衛隊南スーダン派遣PKO部隊日報問題…。公文書の管理を巡る問題が続出している。なぜ、この国では民主主義の根幹である、「記録」が疎かにされるのか。その解決策を見出すことはできるのか。公文書問題に先駆的に取り組んできた著者がその核心を衝き、根底にある病根を抉る。

目次

はじめに 理念なき公文書管理
第1部 噴出した公文書問題(森友学園問題が浮かび上がらせたもの;加計学園問題の核心;陸上自衛隊PKO部隊日報問題)
第2部 公文書管理をめぐって(行政文書ガイドライン改正;公文書管理法制定の経緯;公文書管理法の成果と課題;公文書管理の「明日」に向けて)
第3部 歴史資料をいかに保存するか(満蒙開拓団の記録;知られざる戦争の記録;震災の記録と継承)
むすびに代えて 公文書問題再び

著者等紹介

松岡資明[マツオカタダアキ]
1950年栃木県生まれ。73年北海道大学卒業後、日本経済新聞社に入社。大阪本社文化担当部長、東京本社文化部編集委員などを歴任し、2015年に退社。2014年から内閣府国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

23
モリカケ問題等、日本の行政の病理の内幕を知りたくて手に取った。しかし、前半は制度論が中心で、期待からするとやや肩透かしかな。それでも後半は、わが郷土の近くの満蒙開拓平和記念館を取り上げられるなど興味深い内容。結論としては、未だわが国の公的機関は、不都合な事実や情報は、国民になるべく知らしめないという、戦前の翼賛会体制とそう変わらない、残念な体制が残っていると思わざる得ない状況ということか。2018/11/03

てくてく

11
政府が作成する公文書は民主主義の根幹をなすものであり、歴史的検証のために正確に作成されかつ時を貫いて残されなければならない。日本においては公文書の管理や歴史を残すことに問題があることを公文書管理法、戦時資料などを素材に指摘している。読み応えのある一冊であった。2019/10/13

Ex libris 毒餃子

9
公文書管理について、制度・公的な実例(モリカケ問題)・準公的な実例(地域に根差した公文書保護)に立脚して論じた本。宮城県民ですが、地震に対する備えとして、古文書、公文書を整備するのは大切だと感じました。安倍政権における公文書管理の杜撰さは後の日本においてはマイナスしかないので、なんとかして欲しい。後世における評価に影響大。2020/05/28

オサム兄ぃ

8
政府の施策は紙に書いた文書で行われるのだから、これを記録した公文書は「民主主義の根幹を支える基本インフラ」「過去・歴史から教訓を学ぶとともに、未来に生きる国民に対する説明責任を果たすために必要不可欠な国民の貴重な共有財産」だ。世界の常識なのに、森友・加計に自衛隊の日記問題と、わが国の現実政治はアベコベで悲劇的。エビデンスに基づく行いこそが国際社会で信頼を得て、結果自国の利益になる以上、知る権利と、それを実体付ける公文書管理・アーカイブズを学ぶ意義は大きい。本書の刊行、は実に時宜を得たものといえよう。2018/11/23

わきが

2
昨今の公文書管理に関する問題や公文書管理の草の根運動などをわかりやすく説明している。2020/02/13

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