出版社内容情報
資本主義とは何か、学問としての経済学の変遷、偉大な経済学者の思想や学説の違いなど、経済思想史家の立場から経済学の初歩を説く。
はしがき
第一章 資本主義とは何か
一 疎外された労働──マルクス
二 有効需要の原理──ケインズ
三 隷属への道──ハイエク
コラム:? マルクスをとるかケインズをとるか/? ハイエクのイメージ
第二章 経済学はどのように教育されてきたか
一 サムエルソン『経済学』の登場
二 教科書にみる現代経済学の変遷
三 現代経済学の新潮流
コラム:? 数学の経済学部カリキュラムへの導入/? サムエルソン『経済学』の時代
第三章 教科書に馴染まなかった人たち
一 誤解されるシュンペーター
二 大衆に愛されたガルブレイス
三 金融危機のたびに思い出されるミンスキー
コラム:? 日本人とシュンペーター/? ミンスキー・モーメント
第四章 経済学者の思考法を比較する
一 マーシャルとワルラス
二 ケインズとカレツキ
三 シュンペーターとケインズ
コラム:? マーシャリアン・クロス/? カレツキ・ルネサンス
第五章 自伝を読む
一 ワルラスの自伝
二 ミルの自伝
三 ロビンズの自伝
コラム:? 日本人経済学者の自伝/? 評伝の経済学
付録:読書案内
誰にも当てはまる読書スタイルはない/自分にとっての「名著」をつくる/読書の幅を広げる/外国の歴史を学ぶ/インターネットを活用する
根井 雅弘[ネイ マサヒロ]
著・文・その他
内容説明
マルクスの『資本論』は、資本主義崩壊の論理を解明し、ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』は、マクロの経済安定を図る「有効需要の原理」を確立した。制度化された現代の経済学教育では、こうした古典的な考えは重視されない。しかし今でも、経済危機が訪れるたびに過去に解を求めるのは、時代を画した優れた経済理論の根底には必ず、確たる思想があるからだろう。経済学の古典的名著から学ぶ意義は、現代においても、決して色あせることはない!
目次
第1章 資本主義とは何か(疎外された労働―マルクス;有効需要の原理―ケインズ;隷属への道―ハイエク)
第2章 経済学はどのように教育されてきたか(サムエルソン『経済学』の登場;教科書にみる現代経済学の変遷;現代経済学の新潮流)
第3章 教科書に馴染まなかった人たち(誤解されるシュンペーター;大衆に愛されたガルブレイス;金融危機のたびに思い出されるミンスキー)
第4章 経済学者の思考法を比較する(マーシャルとワルラス;ケインズとカレツキ;シュンペーターとケインズ)
第5章 自伝を読む(ワルラスの自伝;ミルの自伝;ロビンズの自伝)
付録 読書案内
著者等紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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