出版社内容情報
内発的動機付けという心理学の概念を悪用して、従業員を酷使する事例が後を絶たない。私達は悪徳経営者からどう身を守るべきか?
榎本 博明[エノモト ヒロアキ]
著・文・その他
内容説明
本来、自己実現とは、人間としてより成熟していくことを指す。だが、「仕事で自己実現しよう」「やりがいこそが仕事で大切」など、仕事と自己実現を結びつけ、やりがいを感じさせることで、働く人びとに、低賃金で過重労働を強いる現実がある。あくどい経営者が内発的動機づけという心理学の概念を悪用しているのだ。なぜ、そのような言葉のトリックに簡単に引っかかってしまうのか…。無自覚のうちに植えつけられた仕事観や、その社会的な背景、対処法について考える。
目次
第1章 「活躍したい」「輝きたい」は悪いのか(活躍できていない自分への苛立ち;「やりたい仕事」病は和らぎつつあるが… ほか)
第2章 「自己実現」によって搾取される人たち(「お客様の満足」「お客様の笑顔」という魔法の言葉;「間柄の文化」だからこそ、人の役に立ちたいという思いが強い ほか)
第3章 悪用される「内発的動機づけ」(まるで新興宗教団体のような会社;新入社員ほど、洗脳される ほか)
第4章 「使命感」や「人間関係」に縛られやすい日本人(日本で過労死が多いのはなぜか;「期待に応えたい」というモチベーション ほか)
第5章 人は仕事をするために生きているのではない(だれだって日々の仕事に意味を感じたい;仕事生活に意味を感じられない ほか)
著者等紹介
榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て、MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
きょちょ
テツ
uD
さとうはるみ