平凡社新書<br> 作家のまんぷく帖

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平凡社新書
作家のまんぷく帖

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858761
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0277

出版社内容情報

樋口一葉、内田百?、獅子文六、江戸川乱歩、武田百合子、藤沢周平……。総勢22名の作家が愛した食から、その素顔と作品に迫る。

はじめに

◎樋口一葉?──?お汁粉の記憶?
樋口家の事情/半井桃水との邂逅/ごちそうするのが好きだった一葉/お汁粉の記憶
◎泉鏡花?──?食べるのがこわい
生い立ち/潔癖症だった鏡花/酒も煮沸消毒/ハイカラだった鏡花
◎斎藤茂吉?──?「俺はえやすでなっす」
二足の草鞋/病気と食事/鰻と茂吉
◎高村光太郎?──?食から生まれる芸術?
「食」の「青銅期」/智恵子との「愛」そして「食」/「第一等と最下等」の料理を知る/「食」から芸術へ
◎北大路魯山人?──?美食の先駆者?
美の原初体験/「欧米に美味いものなし」/当時の星岡茶寮/山椒魚の食べ方/魯山人の死の謎
◎平塚らいてう?──?玄米食の実践者
女性解放運動の先導者/平塚明の生涯/奥村博史との食生活/玄米食の実践/ゴマじるこの作り方/おふくろの味
◎石川啄木?──?いちごのジャムへの思い
夭折の詩人・歌人/社会生活無能者?/啄木の好物/いちごのジャムへの思い
◎内田百??──?片道切符の「阿房列車」
スキダカラスキダ、イヤダカライヤダ/酒肴のこだわり/苦くすっぱいスイーツ?/三鞭酒で乾杯
◎久保田万太郎?──?湯豆腐やいのちのはてのうすあかり?
下町に生きる/苦手なものと好きなもの/下町にある通った店/絶命のきっかけとなった赤貝
☆コラム?作家の通った店 江戸料理の「はち巻岡田」
◎佐藤春夫?──?佐藤家の御馳走
早熟な文壇デビュー/学生時代/奥さんあげます、もらいます/「秋刀魚の歌」/アンチ美食家きどり/佐藤家の御馳走
コラム?作家の通った店 銀座のカフェ「カフェーパウリスタ」
◎獅子文六?──?「わが酒史」の人生?
大食漢の作家「獅子文六」の誕生/家での獅子文六/グルメのいろいろ/「わが酒史」こそ人生
◎江戸川乱歩?──?うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと?
作家江戸川乱歩の誕生/転居、転職の達人/描かれた〈食〉/ソトとウチとの〈食〉
☆コラム?作家の通った店 「てんぷら?はちまき」
◎宇野千代?──?手作りがごちそう?
恋に「生きて行く私」/凝った食生活/手作りに凝る/長生きの秘訣
◎稲垣足穂?──?「残り物」が一番?
足穂ワールド/明石の食べもの/「残り物」が一番/「おかず」より酒・煙草/観音菩薩
◎小林秀雄?──?最高最上のものを探し求めて
評論家小林秀雄の誕生/「思想」と「実生活」/妹から見た小林秀雄/酒と煙草のエピソード/江戸っ子の舌/最高最上のものを探し求めて
◎森茉莉?──?おひとりさまの贅沢貧乏暮らし
聖俗兼ね備えた少女のようなおばあさん/古い記憶にある味/おひとりさまの贅沢貧乏暮らし
☆コラム?作家の通った店 「邪宗門」
◎幸田文?──?台所の音をつくる?
「もの書きの誕生」/幸田文の好物/食べるタイミングの大切さ/台所道具へのこだわり/心をつぐ酒/台所の音をつくる
◎坂口安吾?──?酒と薬の日々
作家坂口安吾の誕生/好物と苦手なもの/酒と薬の日々/安吾と浅草/桐生時代
◎中原中也?──?「聖なる無頼」派詩人
詩人中原中也の誕生/子供そのものだった中也/葱とみつば/銀杏の味/最期の煙草
◎武田百合子?──?「食」の記憶?
作家武田百合子の「生」/『富士日記』より/〈食〉の記憶
◎山口瞳?──?〈食〉へのこだわり
サラリーマンから専門作家へ/アンチグルメの〈食〉へのこだわり/山口瞳が通った店/家庭での食生活
◎藤沢周平?──?〈カタムチョ〉の舌
作家藤沢周平の誕生/〈海坂藩〉そして庄内地方の〈食〉/父としての藤沢周平

おわりに
主な参考文献


大本 泉[オオモト イズミ]
著・文・その他

内容説明

極度の潔癖症で食べるのがこわかった泉鏡花、赤貝がのどに貼りついて絶命した久保田万太郎、揚げ物の火加減に厳格なこだわりを見せた獅子文六、胃痛を抱えながら酒と薬が手放せなかった坂口安吾など、食べることから垣間見える、作家という生き物の素顔に迫る。樋口一葉、内田百〓(けん)、武田百合子、藤沢周平など総勢二二人を紹介!この食にして、この人あり―。文学史に名を残す作家たちの、個性的な「食歴」の数々!

目次

樋口一葉―お汁粉の記憶
泉鏡花―食べるのがこわい
斎藤茂吉―「俺はえやすでなっす」
高村光太郎―食から生まれる芸術
北大路魯山人―美食の先駆者
平塚らいてう―玄米食の実践者
石川啄木―いちごのジャムへの思い
内田百〓(けん)―片道切譜の「阿房列車」
久保田万太郎―湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
佐藤春夫―佐藤家の御馳走〔ほか〕

著者等紹介

大本泉[オオモトイズミ]
仙台白百合女子大学教授。日本ペンクラブ会員。日本女子大学大学院博士課程修了。専門は日本の近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kaoriction@本読み&感想 復活の途上

23
嵐山光三郎『文人悪食』プラスα のような感じだなぁと思い参考文献を見たら、やはり。嵐山氏の文人シリーズ作品をかなり踏襲しているような。文中にも「「文人悪食」には〜とある」とあるし。とはいえ、「悪食」にはラインナップされていない魯山人など興味深いエピソードもある。とりわけ、「悪食」にはいない高村知恵子と平塚らいてう は、やはり読み込んでしまった。読みながら、平塚らいてう に関してもなんとなく温度差が違うなぁ、熱いなぁと思ったら、それもやはり、著者は日本女子大卒の方だった。『悪食』の秀逸さを知った、かな。2020/06/10

ユウユウ

21
泉鏡花は極度の潔癖症、森茉莉は永遠のお嬢さん、北大路魯山人は雄山そのもの。作品と合わせて読んだらまた面白そう。2019/09/08

getsuki

8
「ごちそう帖」に続いて読了。食ひとつ取ってもこだわりや好物がある。それを作品に反映させていたり、仕事へのモチベーションにしたりと様々。面白かった。2018/09/07

relaxopenenjoy

3
乱歩、足穂、山口瞳、森茉莉、幸田文、中也、宇野千代、鏡花、安吾、etc。各作家の略歴と食について、一作家あたり数ページ程度だから読みやすく、楽しく読めました。やっぱり自分で作る人に親近感湧く。また、未読の作家にも興味が湧きました(藤沢周平とか)。ただ、西暦と元号が混ざってて、また、所々、時系列でなく時代を行ったり来たりしたりし、若干読みにくい。あとは作家の著作や他文献からの引用が多い気がする、内容的に仕方ないか。メモ: 乱歩も通った天ぷらやさん「はちまき」@神保町。行ってみたい!2021/10/07

Inzaghico (Etsuko Oshita)

2
いや~、美食だろうと雑食だろうと、ここに取り上げられた文豪の食に注ぐエネルギーには驚くばかりだ。 幸田文には、包丁の音ひとつで夫婦の感情が互いに伝わる作品「台所の音」がある。引用されたくだりを読むだけで、ぐいと引き込まれた。これ、探して読んでみよう。 それにしても、読んでいるとお腹が空く本だ。複数の作家のところに出てくる「はち巻岡田」の料理もおいしそうなんだなあ、これが。一度行ってみたい。2018/06/01

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