出版社内容情報
フィンテック(金融+テクノロジー)によって、企業経営や金融市場がどのように変化するのか、また株式市場へのインパクトを探る。
はじめに
第1章 AI革命で進化するフィンテック
1 AI抜きにフィンテックは語れない
IT革命からAI革命へ/AI革命の主戦場/AI革命とフィンテックの関係/AI革命の中核技術/AIを実用化したディープラーニング/世界最先端のAI技術:IBM、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト/アマゾン、アップル、フェイスブックも追随
2 AIで何が変わるのか
AIやロボットが与える影響/AIは知的労働者を代替する/AIで仕事がなくなる?/AIの限界
3 AI革命で日本がリードする技術
AIを高度化させる第5世代移動体通信システム/5Gで加速するAI革命/高度道路交通システムで先行する日本政府の対応
第2章 金融サービスを変えるフィンテック
1 フィンテックとは何か
リテール金融ビジネスが劇的に変化する/フィンテック時代のリテール金融サービス/フィンテックで変わる金融サービス
2 ビットコインとブロックチェーン
仮想通貨が変える国際決済・送金/ブロックチェーンとは何か/ビットコインとは何か/ビットコインの欠点と課題/単独型とコンソーシアム型のブロックチェーンの台頭/進化するブロックチェーン技術/ビットコインと企業通貨などが共存する
第3章 世界をリードするフィンテック企業
1 大手金融機関から巨大IT企業へ
巨大IT企業が金融業へ/世界の大手金融機関のメリット・デメリット/金融規制の障壁が高い/高まる電子決算のニーズ/決済以外のフィンテック専業企業は苦戦中
2 世界のフィンテックをリードする米国
世界最大のフィンテック企業はビザ、マスターカード/巨大なプラットフォームを持つ米国IT企業の強み/プラットフォーム強化のためのM&A戦略/アップルvs.グーグル/マイクロソフトとIBMのフィンテック戦略/アマゾンとフェイスブックのフィンテック戦略
3 追随する世界のフィンテック企業
台頭する中国のフィンテック企業/アリババやテンセントのフィンテック戦略/欧州で規模の大きいフィンテック企業/フィンテック革命で遅れる日本
第4章 産業界から金融界への進出
1 フィンテックのトップ企業はSBIホールディングス
日本のフィンテック市場は潜在的に大きい/SBIホールディングスが日本のフィンテック市場を牽引/インターネット金融サービスの勝者SBIホールディングス/SBIホールディングスのブロックチェーン戦略
2 小売・製造業から金融業への参入は、なぜ成功するか
製造業の金融事業は高収益/トヨタ自動車の金融事業/独創的な商品・サービスを世に送り出すソニーの強さ/金融事業にも息づくソニーのDNA/小売業と金融事業の親和性も高い/海外で展開するイオンの金融事業/ATM事業で独走するセブン&アイ・ホールディングス
3 CVCでさらなる成長を目指す
急成長するCVC/日本でもCVCが育ちはじめた/CVCで成長するソフトバンク/ソフトバンクのCVC戦略
第5章 フィンテックで個人金融サービスは変わる
1 なぜ、日本の個人金融資産は動き出さないのか
安全資産に偏る日本の家計金融資産/米国の個人金融資産が活発な理由/日米の金融リテラシーの差の原因は年金制度/米国の年金制度は確定拠出型が主体/問われる販売業者の営業姿勢/日本の投資商品は高コスト体質/一時払い保険やラップ口座の登場
2 激変する世界の資産運用から何を学ぶか…………155
アクティブ運用からパッシブ運用へ/ETFの隆盛/ETF運用会社が急成長/日本におけるETFの課題
3 日本でもフィンテックが金融サービスを変える
台頭するロボアドバイザー/米国リテール証券会社の経営改革/フィデューシャリー・デューティーの重要性
第6章 そして、日本株は復活する
1 アベノミスク大転換とトランプ大統領の登場
安倍内閣は長期政権化する/金融政策からAI革命へ/トランプ勝利で世界株高がはじまった/トランプの経済政策は株高要因
2 フィンテック革命でマネーの流れが変わる
長期的に株価はミクロ要因で決まる/AI革命が次の投資テーマ/フィンテック革命で復活する日本株/株価は「EPS×PER」/日銀のETF大規模購入は続く/日経平均3万円も視野へ
おわりに
藤田 勉[フジタ ツトム]
SBI大学院大学金融研究所所長、一橋大学大学院客員教授。シティグループ証券顧問。一橋大学大学院博士課程修了、経営法博士。内閣官房経済部市場動向研究会委員、経済産業省企業価値研究会委員などを歴任。2006?2010年日経人気アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位。おもな著書に『グローバル金融規制入門』(中央経済社)、『日本企業のためのコーポレートガバナンス講座』(東洋経済新報社)、『最強通貨ドル時代の投資術』(平凡社新書)がある。
内容説明
IoT、ビッグデータ、ディープラーニングなど、AI革命の中核をなす技術の進歩によって、フィンテックは大きな発展を遂げようとしている。あらゆる金融サービスにおける革新的な高度化に加え、他業種からの新規参入が加速することによって、日本の産業そのものが大きく変わろうとしているのだ。フィンテックが世の中に与える衝撃と、日本株復活への道筋を探る。
目次
第1章 AI革命で進化するフィンテック
第2章 金融サービスを変えるフィンテック
第3章 世界をリードするフィンテック企業
第4章 産業界から金融界への進出
第5章 フィンテックで個人金融サービスは変わる
第6章 そして、日本株は復活する
著者等紹介
藤田勉[フジタツトム]
SBI大学院大学金融研究所所長、一橋大学大学院客員教授。シティグループ証券顧問。一橋大学大学院博士課程修了、経営法博士。内閣官房経済部市場動向研究会委員、経済産業省企業価値研究会委員などを歴任。2006~10年日経人気アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青色夜ふかし
oooともろー
rubeluso
Great Eagle
kaz