平凡社新書<br> フィンテック革命の衝撃―日本の産業、金融、株式市場はどう変わるか

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平凡社新書
フィンテック革命の衝撃―日本の産業、金融、株式市場はどう変わるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858433
  • NDC分類 338
  • Cコード C0233

出版社内容情報

フィンテック(金融+テクノロジー)によって、企業経営や金融市場がどのように変化するのか、また株式市場へのインパクトを探る。

はじめに



第1章 AI革命で進化するフィンテック

1 AI抜きにフィンテックは語れない

IT革命からAI革命へ/AI革命の主戦場/AI革命とフィンテックの関係/AI革命の中核技術/AIを実用化したディープラーニング/世界最先端のAI技術:IBM、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト/アマゾン、アップル、フェイスブックも追随

2 AIで何が変わるのか

AIやロボットが与える影響/AIは知的労働者を代替する/AIで仕事がなくなる?/AIの限界

3 AI革命で日本がリードする技術

AIを高度化させる第5世代移動体通信システム/5Gで加速するAI革命/高度道路交通システムで先行する日本政府の対応



第2章 金融サービスを変えるフィンテック

1 フィンテックとは何か

リテール金融ビジネスが劇的に変化する/フィンテック時代のリテール金融サービス/フィンテックで変わる金融サービス

2 ビットコインとブロックチェーン

仮想通貨が変える国際決済・送金/ブロックチェーンとは何か/ビットコインとは何か/ビットコインの欠点と課題/単独型とコンソーシアム型のブロックチェーンの台頭/進化するブロックチェーン技術/ビットコインと企業通貨などが共存する



第3章 世界をリードするフィンテック企業

1 大手金融機関から巨大IT企業へ

巨大IT企業が金融業へ/世界の大手金融機関のメリット・デメリット/金融規制の障壁が高い/高まる電子決算のニーズ/決済以外のフィンテック専業企業は苦戦中

2 世界のフィンテックをリードする米国

世界最大のフィンテック企業はビザ、マスターカード/巨大なプラットフォームを持つ米国IT企業の強み/プラットフォーム強化のためのM&A戦略/アップルvs.グーグル/マイクロソフトとIBMのフィンテック戦略/アマゾンとフェイスブックのフィンテック戦略

3 追随する世界のフィンテック企業

台頭する中国のフィンテック企業/アリババやテンセントのフィンテック戦略/欧州で規模の大きいフィンテック企業/フィンテック革命で遅れる日本



第4章 産業界から金融界への進出

1 フィンテックのトップ企業はSBIホールディングス

日本のフィンテック市場は潜在的に大きい/SBIホールディングスが日本のフィンテック市場を牽引/インターネット金融サービスの勝者SBIホールディングス/SBIホールディングスのブロックチェーン戦略

2 小売・製造業から金融業への参入は、なぜ成功するか

製造業の金融事業は高収益/トヨタ自動車の金融事業/独創的な商品・サービスを世に送り出すソニーの強さ/金融事業にも息づくソニーのDNA/小売業と金融事業の親和性も高い/海外で展開するイオンの金融事業/ATM事業で独走するセブン&アイ・ホールディングス

3 CVCでさらなる成長を目指す

急成長するCVC/日本でもCVCが育ちはじめた/CVCで成長するソフトバンク/ソフトバンクのCVC戦略



第5章 フィンテックで個人金融サービスは変わる

1 なぜ、日本の個人金融資産は動き出さないのか

安全資産に偏る日本の家計金融資産/米国の個人金融資産が活発な理由/日米の金融リテラシーの差の原因は年金制度/米国の年金制度は確定拠出型が主体/問われる販売業者の営業姿勢/日本の投資商品は高コスト体質/一時払い保険やラップ口座の登場

2 激変する世界の資産運用から何を学ぶか…………155

アクティブ運用からパッシブ運用へ/ETFの隆盛/ETF運用会社が急成長/日本におけるETFの課題

3 日本でもフィンテックが金融サービスを変える

台頭するロボアドバイザー/米国リテール証券会社の経営改革/フィデューシャリー・デューティーの重要性



第6章 そして、日本株は復活する

1 アベノミスク大転換とトランプ大統領の登場

安倍内閣は長期政権化する/金融政策からAI革命へ/トランプ勝利で世界株高がはじまった/トランプの経済政策は株高要因

2 フィンテック革命でマネーの流れが変わる

長期的に株価はミクロ要因で決まる/AI革命が次の投資テーマ/フィンテック革命で復活する日本株/株価は「EPS×PER」/日銀のETF大規模購入は続く/日経平均3万円も視野へ



おわりに



藤田 勉[フジタ ツトム]
SBI大学院大学金融研究所所長、一橋大学大学院客員教授。シティグループ証券顧問。一橋大学大学院博士課程修了、経営法博士。内閣官房経済部市場動向研究会委員、経済産業省企業価値研究会委員などを歴任。2006?2010年日経人気アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位。おもな著書に『グローバル金融規制入門』(中央経済社)、『日本企業のためのコーポレートガバナンス講座』(東洋経済新報社)、『最強通貨ドル時代の投資術』(平凡社新書)がある。

内容説明

IoT、ビッグデータ、ディープラーニングなど、AI革命の中核をなす技術の進歩によって、フィンテックは大きな発展を遂げようとしている。あらゆる金融サービスにおける革新的な高度化に加え、他業種からの新規参入が加速することによって、日本の産業そのものが大きく変わろうとしているのだ。フィンテックが世の中に与える衝撃と、日本株復活への道筋を探る。

目次

第1章 AI革命で進化するフィンテック
第2章 金融サービスを変えるフィンテック
第3章 世界をリードするフィンテック企業
第4章 産業界から金融界への進出
第5章 フィンテックで個人金融サービスは変わる
第6章 そして、日本株は復活する

著者等紹介

藤田勉[フジタツトム]
SBI大学院大学金融研究所所長、一橋大学大学院客員教授。シティグループ証券顧問。一橋大学大学院博士課程修了、経営法博士。内閣官房経済部市場動向研究会委員、経済産業省企業価値研究会委員などを歴任。2006~10年日経人気アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青色夜ふかし

8
藤田勉:人気アナリスト、シティグループ証券顧問▼ フィンテック=ファイナンス+テクノロジー▼フィンテックが世の中に与える影響〜株価・経営・市場〜▼フィンテックの柱はAI。IT革命からAI革命。特にリテール金融サービスが向上▼これからは個人向け金融サービスの時代→ほぼAI化①資金調達②資産運用③決済、送金④貸付⑤保険▼産業界→金融界。営業利益の多くが金融事業の企業→ソニー、イオン、楽天。セブン&アイも10%が金融サービスの利益。▼小売業は最終顧客に直接アクセスしている為、リテール金融事業と親和性が高い2017/11/17

oooともろー

5
投資より貯蓄という日本人の伝統的な思考を変えることは困難では?2017/12/09

rubeluso

1
論文を書いている人の文体だったのでさわりにはなるか、と思って読んでみた。関係省庁や機関からレポートが出ているという事を知ったのが一番の収穫。後半はフィンテックと全く関係なく投資を煽るだけの文章で完全に蛇足。2017/12/28

Great Eagle

1
これからどうなるかなんですが、この本を読んでもクリアには分かりませんでした。というか、読んでも記憶に残るものが乏しいのが残念です。2017/07/08

kaz

0
フィンテック関連企業の最近の動向は参考になるが、見通しはその動向の延長線上で考えているだけであり、あまり当てにならない。日米の金融サービス業の対比は、テーマから外れており、余計。日本株復活の話も、楽観論を重ねているだけ。結局、中盤までの企業の実例が役に立つ程度。2017/10/26

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