平凡社新書<br> 対米従属の謎―どうしたら自立できるか

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平凡社新書
対米従属の謎―どうしたら自立できるか

  • 松竹 伸幸【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 平凡社(2017/01発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858358
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0231

出版社内容情報

戦後70年がたって、なぜ米国に従い続けるのか。外交記録や各国の軍事駐留の歴史を繙きながら、日本が「自立できない」理由を探る。

まえがき



第一章 従属の現実──世界に例を見ない実態

1 裁判権があるのに「裁判をしない」不思議

2 日本全土がアメリカの訓練基地なのか

3 ドイツは主権のために地位協定を改定した



第二章 従属の原点──日本とドイツの占領の違い

1 占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか

2 対米自主性のある人物が支配層になったか

3 独立と同盟への過程でも違いが広がる



第三章 従属の形成──「旧安保条約の時代」の意味

1 マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」

2 建前としても平等を放棄した旧安保条約

3 世界史に前例のない裁判権の全面放棄



第四章 従属の展開──新安保でも深化したワケ

1 自主性の回復が新安保条約の建前だったのに

2 積み重ねが従属を慣行にする

3 平和か戦争かの決定権がアメリカに



第五章 従属の深層──独自戦略の欠落が背景に

1 鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの

2 日本型核抑止力依存政策とその形成過程

3 対米従属から抜け出す防衛政策への道



あとがき



戦後日米政軍関係略年表

主な参考文献



松竹 伸幸[マツタケ ノブユキ]
1955年生まれ。ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員、「自衛隊を活かす会」(代表・柳澤協二)事務局長。専門は外交・安全保障。主な著書に『これならわかる日本の領土紛争』『靖国問題と日本のアジア外交』(ともに大月書店)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方。』(ともに、かもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(ともに新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』(ともに平凡社新書)などがある。

内容説明

トランプ大統領誕生で、基地問題に顕著に見られる「日米関係の不平等」は、どう変わるのか。同じ同盟国でありながら、ドイツやイタリア、フィリピンとも違う、日米の奇妙な関係を、外交、占領の歴史を手がかりに繙くとき、見えてきたのは、主体性を失い続ける「日本」の姿だった。自ら従属を深める日本。真の独立のために何が必要なのか。

目次

第1章 従属の現実―世界に例を見ない実態(裁判権があるのに「裁判をしない」不思議;日本全土がアメリカの訓練基地なのか;ドイツは主権のために地位協定を改定した)
第2章 従属の原点―日本とドイツの占領の違い(占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか;対米自主性のある人物が支配層になったか;独立と同盟への過程でも違いが広がる)
第3章 従属の形成―「旧安保条約の時代」の意味(マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」;建前としても平等を放棄した旧安保条約;世界史に前例のない裁判権の全面放棄)
第4章 従属の展開―新安保でも深化したワケ(自主性の回復が新安保条約の建前だったのに;積み重ねが従属を慣行にする;平和か戦争かの決定権がアメリカに)
第5章 従属の深層―独自戦略の欠落が背景に(鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの;日本型核抑止力依存政策とその形成過程;対米従属から抜け出す防衛政策への道)

著者等紹介

松竹伸幸[マツタケノブユキ]
1955年生まれ。ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員、「自衛隊を活かす会」(代表・柳澤協二)事務局長。専門は外交・安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミッキー・ダック

24
戦後70年以上経ってもなぜ対米従属が続くのか、なぜドイツとは違うのかという疑問を解いてくれる。◆4か国の分割占領後に反ナチ新政府で独立したドイツに対し、米国に単独占領され対米従属を条件に戦犯勢力政府のまま独立した日本との違いが原点。◆自主性回復を意図した新安保条約でも慣行化した対米従属が継続。しかし根本原因は、米国の核抑止力に依存しながら、国民世論を慮った「核使用は米国の責任」論=主権放棄。◆核抑止依存政策に替わる防衛戦略を確立し世界に提示しない限り、真の独立はないと指摘。国民も覚悟が必要。 2018/10/09

樋口佳之

17
アメリカにくっついたほうが、アジアに謝らなくてもいいし、賠償も値切ることができるし、軍備の制限のような主権制限もされないわけですから。しかし、そういう道が、アジアとの関係を困難に陥らせ、アメリカとは対等に渡り合えない関係を生み出したとしたら、「寛大」さのツケは果てしなく/日本型核抑止力依存政策が確立してから、もう半世紀が経っています。私はこれこそが、日本の対米従属の深層にある/対米従属と昭和天皇の「戦後責任」の話が無いのは疑問。対米従属性の「内面化」みたいな話を期待していたので「謎」は解けたのでしょうか?2017/01/21

skunk_c

15
対米従属と聞いて代々木を思い出す世代としては、そことのつながりは確かに感じるものの、新しい視点を得られた気がする。そのひとつが抑止力で、日本はアメリカの核の傘を選択しながら、核基地にはならないというある意味「美味しい処取り」を狙ったがため、軍事的にはかえってアメリカの言いなりになってしまったこと。これを占領時代の歴史から解きほぐす。護憲派も9条にとらわれたためか「反核」は言えても自らの戦略を対峙させることができなかった。ここから通常戦力による専守防衛という戦略が提言されるが、まさにここがロードス島か。2017/03/17

ひかりパパ

11
改めて日本が米国の属国であることを痛感した一冊。敗戦国ゆえに米国の占領軍を受け入れざるを得なかった経緯は理解するが、独立後も従属から抜け出そうとするどころか進んで米国の属国になろうとした政治家や官僚がいた。憲法違反を自覚していたからこそ国民世論を恐れ密約という形を取らざるを得なかった。同じ敗戦国ドイツとはあまりにも違う国のありように驚く。戦争責任を徹底的に追及したドイツと、戦争責任を曖昧にし米国に反抗できない人々が政界の主流となった日本との違いか。2017/01/24

Happy Like a Honeybee

6
後進国であるフィリピンですら、アメリカと協議を重ねて権利を勝ち取った。 無関心こそ、最大の無知。 日米同盟も大事ですが。 いい加減な日本国政府と中央省庁に、もっと多くの国民に知ってもらいたい内容ばかり。2019/06/21

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