出版社内容情報
戦後70年がたって、なぜ米国に従い続けるのか。外交記録や各国の軍事駐留の歴史を繙きながら、日本が「自立できない」理由を探る。
まえがき
第一章 従属の現実──世界に例を見ない実態
1 裁判権があるのに「裁判をしない」不思議
2 日本全土がアメリカの訓練基地なのか
3 ドイツは主権のために地位協定を改定した
第二章 従属の原点──日本とドイツの占領の違い
1 占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか
2 対米自主性のある人物が支配層になったか
3 独立と同盟への過程でも違いが広がる
第三章 従属の形成──「旧安保条約の時代」の意味
1 マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」
2 建前としても平等を放棄した旧安保条約
3 世界史に前例のない裁判権の全面放棄
第四章 従属の展開──新安保でも深化したワケ
1 自主性の回復が新安保条約の建前だったのに
2 積み重ねが従属を慣行にする
3 平和か戦争かの決定権がアメリカに
第五章 従属の深層──独自戦略の欠落が背景に
1 鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの
2 日本型核抑止力依存政策とその形成過程
3 対米従属から抜け出す防衛政策への道
あとがき
戦後日米政軍関係略年表
主な参考文献
松竹 伸幸[マツタケ ノブユキ]
1955年生まれ。ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員、「自衛隊を活かす会」(代表・柳澤協二)事務局長。専門は外交・安全保障。主な著書に『これならわかる日本の領土紛争』『靖国問題と日本のアジア外交』(ともに大月書店)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方。』(ともに、かもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(ともに新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』(ともに平凡社新書)などがある。
内容説明
トランプ大統領誕生で、基地問題に顕著に見られる「日米関係の不平等」は、どう変わるのか。同じ同盟国でありながら、ドイツやイタリア、フィリピンとも違う、日米の奇妙な関係を、外交、占領の歴史を手がかりに繙くとき、見えてきたのは、主体性を失い続ける「日本」の姿だった。自ら従属を深める日本。真の独立のために何が必要なのか。
目次
第1章 従属の現実―世界に例を見ない実態(裁判権があるのに「裁判をしない」不思議;日本全土がアメリカの訓練基地なのか;ドイツは主権のために地位協定を改定した)
第2章 従属の原点―日本とドイツの占領の違い(占領期にアメリカの意図が貫かれたかどうか;対米自主性のある人物が支配層になったか;独立と同盟への過程でも違いが広がる)
第3章 従属の形成―「旧安保条約の時代」の意味(マッカーサーが与えた「エジプト型の独立」;建前としても平等を放棄した旧安保条約;世界史に前例のない裁判権の全面放棄)
第4章 従属の展開―新安保でも深化したワケ(自主性の回復が新安保条約の建前だったのに;積み重ねが従属を慣行にする;平和か戦争かの決定権がアメリカに)
第5章 従属の深層―独自戦略の欠落が背景に(鳩山政権の普天間問題での挫折が意味するもの;日本型核抑止力依存政策とその形成過程;対米従属から抜け出す防衛政策への道)
著者等紹介
松竹伸幸[マツタケノブユキ]
1955年生まれ。ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員、「自衛隊を活かす会」(代表・柳澤協二)事務局長。専門は外交・安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミッキー・ダック
樋口佳之
skunk_c
ひかりパパ
Happy Like a Honeybee
-
- 和書
- あのときの空