出版社内容情報
いまだ広く信奉されるCO2地球温暖化原因説。だが太陽は寒冷化へのシグナルを発している。日本の行動指針を物理学者が緊急提言!
まえがき
第1章 CO2温暖化論が破綻するまで
1 変わりつつある「地球温暖化」
日本の常識は世界の非常識/聞こえてきた寒冷化の足音
2 温暖化とCO2は関係ない?
気温は18年前から頭打ち/過去の気温変化はCO2と無関係
3 IPCCは何をしてきたのか
IPCCの見解の変遷──現実との乖離は進む
4 IPCC第5次報告書を読み直す
気候モデルへの過信──大きすぎる気候感度/気候モデルの弱点?@ 水蒸気の作用/気候モデルの弱点?A 雲の作用/隠された根本的欠陥
5 気温データは正しいのか
クライメートゲート事件/流出メールから読み取れること
6 俗説を排すために
第2章 太陽が主役、新しい気候変動の科学
1 地球の平均気温を正しく知ろう
体験的温暖化は都市化によるもの/本当に信頼できるのは海水温と衛星測定
2 地球気温の温故知新
古気候学から学ぶ小氷河期の気候
3 地球を知るために太陽を知ろう
太陽のかたち/太陽風と太陽磁場/宇宙線の振る舞い/今後の太陽活動はどうなるのか
4 太陽はこうして気候を決めている
太陽活動と気候の密接な関係/気候と銀河系との関わり/雲はどのようにできるのか
5 太陽は200年ぶりの大変身──気温は頭打ちから寒冷化へ
過去160年の気温変化を解析する/今後100年の気温を予測する
第3章 あまりに政治化された「地球温暖化」
1 政治化された経緯をたどる
IPCCはCO2による温暖化前提の組織/京都議定書のもたらしたもの──エスカレートする途上国の主張
2 「地球温暖化」政策の背景
「地球温暖化」問題は国連が作り出した/金儲けの種にされた「地球温暖化」問題/世界の意識調査から見る「地球温暖化」
3 物理学者が見る「地球温暖化」問題
米国に見る物理学者の行動
第4章 今後とるべき政策を考える
1 国内政策
CO2を減らすより、利用することを考えよう/エネルギー問題を考え直そう/温暖化対策一辺倒を止めよう/「地球温暖化」教育を改めよう
2 外交政策
リオ宣言から逸脱した気候変動枠組条約/温暖化外交戦略は「守り」に徹すべし/「地球温暖化」対策からエネルギー対策へ
3 これからとるべき道
地球環境とエネルギー問題の現状/生き残るために
付録1 気候感度と温室効果
付録2 気候科学の半世紀
国際地球観測年/日本の状況/チャールス・キーリングのこと/真鍋淑郎のこと
あとがき
引用文献
【著者紹介】
1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科(地球物理学専攻)卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は金属物理学、とくに金属-水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員。著書に『拡散現象の物理』(朝倉書店)、The Metal-Hydrogen System(Springer)、『気候変動とエネルギー問題』(中公新書)、『水素と金属』(共著、内田老鶴圃)、『物理学大百科』(共監訳、朝倉書店)などがある。
内容説明
気候変動の主役はCO2ではない。太陽だ。日本の常識は世界の非常識。20年近く進んでいない温暖化のために、あなたは毎年20万円も盗られている。
目次
第1章 CO2温暖化論が破綻するまで(変わりつつある「地球温暖化」;温暖化とCO2は関係ない?;IPCCは何をしてきたのか;IPCC第五次報告書を読み直す;気温データは正しいのか;俗説を排すために)
第2章 太陽が主役、新しい気候変動の科学(地球の平均気温を正しく知ろう;地球気温の温故知新;地球を知るために太陽を知ろう;太陽はこうして気候を決めている;太陽は200年ぶりの大変身―気温は頭打ちから寒冷化へ)
第3章 あまりに政治化された「地球温暖化」(政治化された経緯をたどる;「地球温暖化」政策の背景;物理学者が見る「地球温暖化」問題)
第4章 今後とるべき政策を考える(国内政策;外交政策;これからとるべき道)
著者等紹介
深井有[フカイユウ]
1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科(地球物理学専攻)卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は金属物理学、とくに金属‐水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
yamatoshiuruhashi
HMax
異世界西郷さん
スー