平凡社新書<br> 地球はもう温暖化していない―科学と政治の大転換へ

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平凡社新書
地球はもう温暖化していない―科学と政治の大転換へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857917
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C0244

出版社内容情報

いまだ広く信奉されるCO2地球温暖化原因説。だが太陽は寒冷化へのシグナルを発している。日本の行動指針を物理学者が緊急提言!

まえがき

第1章 CO2温暖化論が破綻するまで
1 変わりつつある「地球温暖化」
日本の常識は世界の非常識/聞こえてきた寒冷化の足音
2 温暖化とCO2は関係ない?
気温は18年前から頭打ち/過去の気温変化はCO2と無関係
3 IPCCは何をしてきたのか
IPCCの見解の変遷──現実との乖離は進む
4 IPCC第5次報告書を読み直す
気候モデルへの過信──大きすぎる気候感度/気候モデルの弱点?@ 水蒸気の作用/気候モデルの弱点?A 雲の作用/隠された根本的欠陥
5 気温データは正しいのか
クライメートゲート事件/流出メールから読み取れること
6 俗説を排すために

第2章 太陽が主役、新しい気候変動の科学
1 地球の平均気温を正しく知ろう
体験的温暖化は都市化によるもの/本当に信頼できるのは海水温と衛星測定
2 地球気温の温故知新
古気候学から学ぶ小氷河期の気候
3 地球を知るために太陽を知ろう
太陽のかたち/太陽風と太陽磁場/宇宙線の振る舞い/今後の太陽活動はどうなるのか
4 太陽はこうして気候を決めている
太陽活動と気候の密接な関係/気候と銀河系との関わり/雲はどのようにできるのか
5 太陽は200年ぶりの大変身──気温は頭打ちから寒冷化へ
過去160年の気温変化を解析する/今後100年の気温を予測する

第3章 あまりに政治化された「地球温暖化」
1 政治化された経緯をたどる
IPCCはCO2による温暖化前提の組織/京都議定書のもたらしたもの──エスカレートする途上国の主張
2 「地球温暖化」政策の背景
「地球温暖化」問題は国連が作り出した/金儲けの種にされた「地球温暖化」問題/世界の意識調査から見る「地球温暖化」
3 物理学者が見る「地球温暖化」問題
米国に見る物理学者の行動

第4章 今後とるべき政策を考える
1 国内政策
CO2を減らすより、利用することを考えよう/エネルギー問題を考え直そう/温暖化対策一辺倒を止めよう/「地球温暖化」教育を改めよう
2 外交政策
リオ宣言から逸脱した気候変動枠組条約/温暖化外交戦略は「守り」に徹すべし/「地球温暖化」対策からエネルギー対策へ
3 これからとるべき道
地球環境とエネルギー問題の現状/生き残るために

付録1 気候感度と温室効果
付録2 気候科学の半世紀
国際地球観測年/日本の状況/チャールス・キーリングのこと/真鍋淑郎のこと

あとがき
引用文献

【著者紹介】
1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科(地球物理学専攻)卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は金属物理学、とくに金属-水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員。著書に『拡散現象の物理』(朝倉書店)、The Metal-Hydrogen System(Springer)、『気候変動とエネルギー問題』(中公新書)、『水素と金属』(共著、内田老鶴圃)、『物理学大百科』(共監訳、朝倉書店)などがある。

内容説明

気候変動の主役はCO2ではない。太陽だ。日本の常識は世界の非常識。20年近く進んでいない温暖化のために、あなたは毎年20万円も盗られている。

目次

第1章 CO2温暖化論が破綻するまで(変わりつつある「地球温暖化」;温暖化とCO2は関係ない?;IPCCは何をしてきたのか;IPCC第五次報告書を読み直す;気温データは正しいのか;俗説を排すために)
第2章 太陽が主役、新しい気候変動の科学(地球の平均気温を正しく知ろう;地球気温の温故知新;地球を知るために太陽を知ろう;太陽はこうして気候を決めている;太陽は200年ぶりの大変身―気温は頭打ちから寒冷化へ)
第3章 あまりに政治化された「地球温暖化」(政治化された経緯をたどる;「地球温暖化」政策の背景;物理学者が見る「地球温暖化」問題)
第4章 今後とるべき政策を考える(国内政策;外交政策;これからとるべき道)

著者等紹介

深井有[フカイユウ]
1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科(地球物理学専攻)卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は金属物理学、とくに金属‐水素系の物性と材料科学。現在、中央大学名誉教授、物質構造科学研究所・東京大学生産技術研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

85
衝撃的なタイトル。論点は二つ①地球は温暖化しているのか?②その原因は二酸化炭素なのか?①筆者は衛星観測データから1998年頃から既に温暖化は止まり、今後寒冷期に向かうという。グラフからはそう見えるが、別のグラフを見ると2010年以降は再び上昇傾向に見える。そうも言いきれないだろう。②地球の気候変動は二酸化炭素よりも太陽活動の影響が大きい。これには同意。ただ、二酸化炭素が全く影響がないかというとそうでないはずで、その点に言及していないのが不満。とはいえきちんとデータで議論している点で良書である。★★★★2016/08/05

yamatoshiuruhashi

42
本書のテーマは本来「科学的」であるはずなのに余りに「時事」問題として取り扱われている。これを科学的根拠もなく先導しているのがIPCCでありマスコミは裏付けを科学的に恋に無視し一方的にその論だけを広めているとの内容であるが、公平に考えて地球温暖化説より本書の言うことのほうが正しいと思う。CO2たった一因で天候のダイナミズムが左右されるはずがない。都市のヒートアイランド現象とCO2増加を同一に論ずるのは愚である。「科学」とは何かをもう一度考えるべきである。日本を「CO2排出権」利権の餌食にしてはならない。2019/11/05

HMax

32
「IPCC」は温室効果ガスによる温暖化が進んでいることを前提として作られた組織、そのため、「地球温暖化が進み、その原因は温室効果ガスでなければならない」宗教になっている。科学的データが示すものは①地球の温度に与える影響はCO2濃度よりも太陽の活動が重要。②CO2による温暖化と太陽活動による寒冷化が打ち消しあい、今後50-100年は横ばいか寒冷化する可能性が高い。③大気中のCO2増加は何の害もない。何事も科学的かつオープンマインドの姿勢を忘れずに。2019/12/21

異世界西郷さん

28
当たり前のように温室効果ガスによる温暖化の危機が叫ばれているがそれは本当に正しいのだろうか? そして実際に将来の地球の気候はどうなっていくのだろうか? ということについて論じた一冊。なんというか、読みながら「“常識”って恐いね」という思いが頭から離れませんでした。地球の気温はどんどん上昇していくどころか、良くて(温室効果ガスのお陰で! )横ばい、下手すると気温が下がって食料やエネルギーの分野で大問題を引き起こす可能性があるというのは大変驚きました。2016/08/20

スー

22
電150地球は温暖化しており原因はCO2と言われてますがそれは間違いという衝撃的な内容でした。そもそもCO2は有害なのか?CO2が増えた事で地球の緑化が進んでいる!?実験でCO2の濃度を今の2倍にしたら稲の成長が30%良くなったそうで植物にはとても良いそうです。地球の温暖化は太陽活動が原因。今は太陽活動が弱まってきてるので寒冷化に進む可能性が高い温暖化より寒冷化対策をするべき。あれだけテレビでやってるのに嘘だとは色々と恐ろしい本でした。日本だけがCO2による温暖化を信じてると書いてありましたが、ならばあの2019/10/19

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