出版社内容情報
昭和恐慌下から続く農村疲弊の解決を狙いとして遂行された満蒙開拓移民政策。体験者から託された資料を基に等身大の満州を描く。
序章 最も身近な戦争体験としての「満州」
消えた同級生/戦争を知らない世代の「戦争」体験/満蒙開拓団の資料を託されて
第一章
内容説明
満州事変以降、政府の大陸政策、昭和恐慌下における農村更生策の一環として遂行された満州移民政策。一九三二年から敗戦直前に至るまで送出は続き、全国の自治体から二七万人(敗戦時)が大陸へ渡った。後に中国残留日本人やシベリア抑留といった問題を引き起こす満州移民とはいったい何だったのか。満蒙開拓団の体験者から託された資料を軸に描かれる“等身大の満州”。
目次
序章 最も身近な戦争体験としての「満州」
第1章 満州国の誕生と大量移民の幕開け
第2章 日中戦争と満州移民
第3章 模範村「大日向村」の誕生
第4章 形骸化する満蒙開拓事業
第5章 戦争末期の満州と満蒙開拓団
第6章 日本人の大量難民と収容所
第7章 引き揚げと戦後開拓―満州の記憶
第8章 一八歳のシベリア抑留―もう一つの収容所
終章 消えない「満州」の残像
著者等紹介
二松啓紀[フタマツヒロキ]
1969年京都市生まれ。同志社大学大学院修了(社会福祉学修士)。京都新聞社文化部記者。中国残留日本人女性との出会いを機に、2003年から満蒙開拓団やシベリア抑留などをテーマに取材活動を続ける。現在は医療介護の分野を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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