平凡社新書
知られざる天才ニコラ・テスラ―エジソンが恐れた発明家

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857658
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0240

出版社内容情報

エジソンより独創的な発明家が百年前にいた! 彼の名はニコラ・テスラ。ベンチャー企業家たちからも尊敬を一身に集めるその生涯とは

《目次》
序章 テスラ・ルネサンス
オバマ大統領の演説/クリエーターたち
なぜ日本では無名なのか/日本でもルネサンス
エジソンより独創的、アインシュタインより魅力的
第1章 天才と直観
クロアチア生まれのセルビア人/四歳の発明家
町のヒーロー/神童の学校時代
ナイアガラ利用計画/天才と直観
進学問題と奇跡の生還/謎の放浪
教授との対立/回転磁界
第2章 交流システム
新大陸へ/エジソンとの出会い、そして訣別
対照的な天才/闘いの始まり
第3章 決定的な勝利
ウェスティングハウスとの連合/泥沼の闘い
友情に報いたテスラ/決定的な勝利/不当な扱い
第4章 新たな挑戦
パリ万国博覧会/新たな挑戦/驚異の放電現象
センセーションを巻き起こした講演/ニューヨークの貴公子
ヨーロッパ講演/母の死/地球コンデンサー構想
第5章 無線革命
研究所焼失の悲劇/無線操縦ボート
X線写真の衝撃/トウェインのマッサージ機
ニューヨーク大地震/遠隔地球力学と地球二分割破壊法
ライバルとの闘い/無線送電計画/逃した魚
第6章 世界システム
コロラドスプリングスへ/地球定常波の発見
コロラドスプリングスで何が起こったか?/世界システム/挫折
第7章 ニューヨークの秋
テスラタービン/自然エネルギー利用の先駆者
フリーエネルギーは実現可能か/自信と悲哀
RCAの成立と世界最初のラジオ放送/相次ぐ別れ
ノーベル賞ダブル受賞事件/エジソンメダル
第8章 終わりなき奮闘
孤高の発明家を支えた人々/賛美者ガーンズバック
自伝執筆/ライバルの死/相対性理論と量子力学
殺人光線/空飛ぶ機械
ホテル暮らしと窮乏/陽だまりのニューヨーク
第9章 死とテスラ伝説
その死/葬儀/失われた論文問題
テスラ・ルネサンスへ/テスラ研究の深まり
第10章 テスラと日本
日本の電力システムとテスラ/木村駿吉
戦後日本とテスラ/オウムの衝撃
第11章 テスラとは何者か
ニコラ・テスラという謎/マッドサイエンティストとしてのテスラ像
核の世紀のマッドサイエンティスト/回転・機械・共振
オートマトン/共振する発明機械
宗教的資質/セルビア人気質
第12章 二一世紀のテスラ
テスラは遍在する/文学・映画のテスラマニア
テレビの中のテスラ/荒木飛呂彦
音楽関係のテスラファン/テスラはゲームにも
博物館/ワイヤレス給電

あとがき
参考文献

内容説明

「電気の世紀」と言われる二十世紀。電気の魔術師と呼ばれ、この時代を切り開いた偉大な発明家がいた。彼の名は、ニコラ・テスラ。その先駆的なアイデアは、一世紀近く経ったいまでも技術革新の発想の源泉となっている。アメリカのベンチャー企業家たちも尊敬する天才発明家が、ついに神秘のベールを脱ぐ。

目次

テスラ・ルネサンス
天才と直観
交流システム
決定的な勝利
新たな挑戦
無線革命
世界システム
ニューヨークの秋
終わりなき奮闘
死とテスラ伝説
テスラと日本
テスラとは何者か
二一世紀のテスラ

著者等紹介

新戸雅章[シンドマサアキ]
1948年、神奈川県生まれ。横浜市立大学文理学部卒。テスラ研究所所長、テスラ記念協会会員。ニコラ・テスラ、チャールズ・バベッジなど、知られざる天才の発掘に情熱を注ぐとともに、その発想を現代にいかす道を探る著作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

194
おもしろかった。エジソンのライバルといわれながらも、エジソンよりもずっと影が薄い偉人ニコラ・テスラの生涯と実績、そして今日の評価の理由についてまとめられた一冊。実際、本人も生前から資金のやりくりに苦労していて、最後もホテルで孤独死していたという孤高の天才タイプ。フィクションや都市伝説となっている地震発生装置や地球システム、殺人光線のことなど、SF好きなら読んでおもしろいキーワードがてんこ盛り。2019/04/21

mazda

25
現代の送発電に欠かせない交流システムを確立したニコラは、元々エジソンと一緒に仕事をしていましたが、エジソンが直流を強力に推進したことで袂を分かつことになりました。直流送電には根本的な問題があったので、今となっては交流を推進したニコラの先見の銘があったということでしょうが、その功績がほとんど知られていないのはとても残念です。時代が進んで最近では直流でも送電ができるようになってきていますが、ニコラのことが少しでも認知されることを願っています。2017/06/02

ハチアカデミー

16
「高周波高電圧の電気の発生装置」テスラコイルの発明者であり、天才発明家としていまも西洋では人気があるというニコラ・テスラの生涯とその発明品の数々を紹介。マーク・トゥウェインはテスラの研究室に足繁く通い、金融王J・P・モルガンは彼に投資をしつづける。死後には「失われた論文」を求めてFBIが暗躍し、また「マッド・サイエンティスト」の典型としてSFや映画に彼を思わせる人物が登場する。「世界システム」や「殺人光線」など、発明品の名前からして刺激的。そんな彼の発想法が、「アナロジー」にあったという指摘も興味深い。2015/02/28

RmB

15
天才と呼ばれる人にたいして、「生まれてくるのが早過ぎた。」と言われることがありますが、天才とはどの時代に生まれてもそう言われる人のことなのでしょう。2016/08/07

やすお

9
日本ではあまり知られていない科学者であり発明家のニコラ・テスラ。エジソンと同時代を生き、彼を越える発明をした人物である。米国の電気自動車のテスラを思い出す人がいるかもしれないが、イーロンマスク氏のテスラへの尊敬の意だろう。そもそも交流で電力を使えるのはテスラのおかげ。テスラがいなかったら人類はどのような生活をしているのだろうか。インターネットはないし、そもそも照明はガス灯だったかもしれない。テスラに感謝である。 本書はテスラの入門書だ。エジソンを知っている人で電気を使って生活している人は読んだ方がいい。2021/01/19

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