平凡社新書<br> 日本の長者番付―戦後億万長者の盛衰

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平凡社新書
日本の長者番付―戦後億万長者の盛衰

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857641
  • NDC分類 345.3
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「高額所得者公示制度」が発表された1948年から、現在に至るまで、その時代時代に、どのような億万長者がいたのかを俯瞰する。

《目次》
はじめに
第一章 新興成金と炭鉱業者の時代 1947~1953
もはや戦後ではない/一九四七年度 トップの加藤尚って誰?/一九四八年度 滞納ナンバーワンの高利貸し、森脇将光/一九四九年度 新聞記者から逃げ回る大野富則/一九五〇年度 個人経営だからこそトップになった黒沢貞次郎/一九五一年度 匿名組合だからトップになった古谷博美/一九五二年度 馬主としても有名だった上田清次郎/一九五三年度 株もやる紡績会社の近藤信男一族/「番外編」富裕税でみた長者番付/一九五〇年度の富裕税 戦後も大金持ちだった三大財閥/一九五一年度の富裕税 地方財閥も健在/一九五二年度の富裕税 長者番付に先んじてトップになった松下幸之助

第二章

内容説明

「長者番付」は、時代を映す鏡である。戦後の混乱のなかから新興成金が勃興し、朝鮮特需とともに炭鉱業者が隆盛を極める。そして、奇跡とも呼ばれた高度経済成長を迎え、創業者が台頭し、土地成金も生まれた。さらに、バブル経済とその崩壊、デフレのなかで、どんな人物が高額所得をあげてきたのか。億万長者から戦後日本を俯瞰する。

目次

第1章 新興成金と炭鉱業者の時代 1947~1953
第2章 松下幸之助の時代 1954~1968
第3章 土地長者の時代1969~1982
第4章 所得税法の改正 1983~1991
第5章 再び創業者の時代へ 1992~2004
終章 フォーブスの億万長者 1998~2013

著者等紹介

菊地浩之[キクチヒロユキ]
1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。企業勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005~06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、國學院大學経済学博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リョウ

7
戦後の長者番付から日本の経済の移り変わりを見るという本。戦後の混乱期から、鉱山のオーナーが一時の栄華を極め、大企業の創業者がしばらくメインになる。その後は土地持ちが大部分を占め、バブルの終わりとともに再び企業家が隆盛する。中身は薄いので流し読みでよい。2015/06/02

らっそ

6
以前伺ったことのある田村酒造さんが1980年の納税番付トップで掲載されていた。福生のご自宅から立川まで自分の敷地だけで歩いて行けるくらいの大地主だったとは・・・。それだけの土地を売っても払いきれない相続税ってこわい。2017/02/22

sober

1
長者番付の変遷を、当時の世相や財界人の人となりと共に追っていく。データブック的な愉しみ方もできます。個人的には戦後間もない頃の新興成金の項が面白かった。生き馬の目を抜くような世界ですが、ルール違反はいけません。こぞって勾引されてて笑ってしまった。番付はそういった人を牽制する意味合いがあったと触れています。堤帝国やサラ金長者の栄枯盛衰も、日本の国際的なプレゼンスが衰微する最近の情勢と重ねてみると、なんとも言えない感慨があります。経済に疎い私は、ソフトバンクがアリババの大株主であることを本書で知りました。2018/10/14

ミガーいち

1
お金持ちの職種の移り変わりが世相を表していて面白かった。星12015/09/10

まめタンク

1
2015年51冊目、63点。長者番付から戦後の経済史を語ろうという本です。さらさらっと読むにはいい。ただ、中身は薄いです。2015/05/19

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