出版社内容情報
戦後、桑原武夫を中心に京大人文研で学際的な研究を行っていた若き俊英たち。「新京都学派」と呼ばれる彼らの人間像に触れながら、その仕事と歴史的意義、多彩に広がる人脈を描く。
内容説明
戦後、京都大学人文科学研究所に集った若き俊英たち。桑原武夫を筆頭に、今西錦司、貝塚茂樹、上山春平、梅棹忠夫、梅原猛、鶴見俊輔といった面々は、戦前の「京都学派」に対して「新京都学派」と呼ばれ、学際的な共同研究や大衆社会のフィールドワークなど、新たな学問研究のスタイルを築き上げた。彼らの人間像に触れながら、それぞれの仕事の歴史的意義、多彩に広がる人脈を描く。
目次
序章 「夢から出たマコト」―日文研創設をめぐって
第1章 新京都学派を担った知の巨人―桑原武夫と京大人文研
第2章 民衆の中に入っていく姿勢―鶴見俊輔、梅棹忠夫、司馬遼太郎
第3章 特攻から生還した哲学者・上山春平の戦後
第4章 記紀神話を脱構築した梅原日本学と“怨霊史観”
第5章 ダーウィンに挑戦した文化人類学者・今西錦司
おわりに―「文明災」と「幸福に生きる権利」
著者等紹介
柴山哲也[シバヤマテツヤ]
1970年に同志社大学大学院新聞学科を中退し朝日新聞社入社。大阪本社、東京本社学芸部、『朝日ジャーナル』編集部、戦後50年企画本部などに所属。退社後、ハワイ大学客員研究員、米国立シンクタンクのイースト・ウエスト・センター(EWC)客員フェロー、京都大学経済学部・大学院経済研究科講師(非常勤)、京都女子大学教授など。現在は立命館大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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