出版社内容情報
ダークマター、ニュートリノ、宇宙の始まり……。宇宙のなにがわかっていて、なにがまだわかっていないのか。村山斉、松原隆彦、井上邦雄など第一線の科学者への取材から見えてくる本当の宇宙。
内容説明
ノーベル賞を受賞した「神の素粒子」ヒッグス粒子の発見。これで、宇宙誕生の謎の解明に一歩近づいたという。だが、そもそも宇宙ってなんなんだ?なぜ小さな素粒子のことから宇宙がわかるんだ?そんな疑問だらけの宇宙の本当の姿が、「5つの謎」の解説からおもしろいくらいに見えてくる。
目次
西やんの宇宙講義1 まだまだわからないことだらけの宇宙
第1の謎 鈴木洋一郎先生、ダークマターって何ですか?
第2の謎 松原隆彦先生、ダークエネルギーって何ですか?
西やんの宇宙講義2 物質をつくる素粒子の話
第3の謎 井上邦雄先生、ニュートリノって何ですか?
西やんの宇宙講義3 宇宙に働く四つの力
第4の謎 村山斉先生、宇宙のはじまりにどうやったら迫れますか?
第5の謎 黒田和明先生、宇宙のはじまりって観測できるんですか?
著者等紹介
荒舩良孝[アラフネヨシタカ]
1973年埼玉県生まれ。科学ライター、保育士。東京理科大学在学中より科学ライターとしての活動を始める。ニホンオオカミから宇宙論まで、幅広い分野で取材・執筆をしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜子
20
少し前に読了した「宇宙の謎と不思議」「日経サイエンス」など、これを読むと『あれはこういう事を言っていたんやね』と思える程読みやすいです。もちろん、全てを理解した訳じゃないけど。宇宙の話は難しいけどワクワクの方が勝ります。そして、分かりやすく”伝える力”も大切!と学べる本。2014/03/28
非日常口
17
面白そうという好奇心は、予想を促し結果がときとして裏付けをしてくれる。本書は宇宙理論の基本的なところを概観してくれるが、その語り口に読み手の方が楽しくなってくる。著者は宇宙が好きらしい。入門的な新書を何冊か買う前に全体像を抑えるのに最適。 ただ、p27ガリレオの肖像として紹介される絵がダヴィンチになってるのが気になる。。2014/02/17
がぉ@春待人
4
ダークマター、ダークエナジー、ニュートリノ、宇宙の始まり(素粒子から)、宇宙の始まり(重力波から)、それぞれの専門家から中学生の僕が説明を受ける、という設定の宇宙の謎入門書。 難しい説明が必要な理論は「そういう仕組み」的に上手く省いてあるので、科学的な本でありながら、判り易く楽しくサクッと読むことができます。 2000年を超えたあたりから新しい発見が続き、謎解きが大きく進歩した宇宙物理学、しかし、解けば解くほど次々新しい謎が出てきます、生きているうちに見果てぬ夢、4つの力の超統一場理論結論出ないかなぁ。2014/03/13
Asaya
3
分かりやすくて面白かった。主人公が5人の学者の元へそれぞれの研究の話を聞きに行くというスタイルで、主人公の目線が読者とほぼ同じなので、こちらが聞きたいことをかわりに聞いてくれるという手法がとても親切。素粒子やダークマター、宇宙についていろいろ知りたいと思っていたが、その手始めには打ってつけ。分かりやすく書いてある分深くはないが「こういうものらしい」と理解した上で更に上の専門書に行けば良いと思う。こういう世界はロマンを感じるなぁ。2014/01/09
kerokero_8
1
★★★☆☆(星3つ) 宇宙関連の本かと思いきや、ほとんどが素粒子の話でした。 宇宙の起源を探るには、素粒子を研究する必要があるというのが現在の流れの様です。 素粒子、について、比較的わかりやすく解説されていると思います。 ※数式は1つもでてきません!2014/04/06