平凡社新書
アメリカで仏教を学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856934
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0215

出版社内容情報

般若心経を英語で読み、アメリカ人の素朴な疑問から仏教を捉え直す。カリフォルニアで仏教に目覚めた著者が、形式化した日本の仏教では見えづらくなった、仏教の本質に迫る。

内容説明

歩きながら瞑想し、仏教徒のピストル所持を議論、英訳されたお経の分かりやすさに感動する…。それが、著者が体験してきたアメリカ仏教の姿だ。アメリカ文化と英語を通して抱いた、素朴な疑問と新鮮な驚きをもとに、自由でシンプルな仏教の本質に迫る。アメリカで仏教の面白さを知った著者による、ユニークな仏教入門書!

目次

その1 英語でお経を唱える(SHIKI SOKU ZE KUと言われても;アヴェローキテーシュバァラとは誰のことだ;座禅の仕方をひとつに決めるのは差別である ほか)
その2 日本語で仏教を読む―維摩経と観無量寿経(維摩経を読む;観無量寿経を読む;ブッダの公式と姿勢)
その3 感動して聞ける日本語仏典を―経典の翻訳運動(これは本当に日本語か?;漢文にたよっていていいのだろうか;聖書はどのように翻訳されたか ほか)

著者等紹介

室謙二[ムロケンジ]
1946年東京生まれ。大学在籍中から、ベトナム戦争への反対運動に参加。同時にフリーランスの書き手・編集者として活動。雑誌『思想の科学』編集代表などを務めたあと、80年代後半からアメリカに住み、市民権を取得。旅行記、政治論、文学批評、伝記などのほか、コンピューター、出版、音楽、料理など幅広いテーマを論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIDE

4
ケルアックが仏教に関心を持っていたのを初めて知りました。海外では異なる事情があるのですね。2013/12/01

monotony

2
雑誌の連載コラムがベースになっているようで、全体的に文章のタッチが軽い。このところ僧侶が書いた仏教書を読んでいたので余計にそのギャップを感じる。読むタイミングが違ったらまた違った印象を持ったのかも知れないが、自分がいま読みたい本ではなかった。2016/02/13

G-man

2
法事のときに聞かされるお経の無意味さに問題意識をもってましたが、この本を読んで、仏教の基本経典の現代語訳がないことを知りました。なるほどね。死者のためじゃなくて、生きてる人のための宗教なのに、含蓄がありそうなのに、それをてほどきするテキストがないのは日本人として残念。そのうち出てくることを期待。。2013/11/18

Sin'iti Yamaguti

1
元ベ平連活動家にして「フリーランス大乗仏教徒」を自称する著者が、アメリカでどのようにして仏教を学び実践してきたかを、ポップな語り口で披露してくれる。 個人的には、著者の仏教理解に疑問符がつくところもある。が、私にとってはこの本は極めて示唆的だ。というのは、言語の問題である。日本人の多くは仏典や経典を漢字で理解ないしイメージする。例えば「無常」という。ここからイメージされるのは「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」を多くの人はイメージするだろう。しかしそれは「無常感」というセンチメンタルなものだ。「無常観2016/01/11

spoonriver

1
奥さんのNancy Bardacke(マインドフルネス瞑想コーチ)さんの書かれた本を先に読み、そのご主人の本だと知って興味を持ち読みはじめた。 著者はベ平連出身、その後渡った米国でティクナットハンとヴィパッサナー仏教に「出会った」とのこと。ティクナットハンの人となりや政治信条に対する率直なリアクションは面白かった。ただ、個人的な体験談が中心なので、何か体系的な知見を得られるような類の本ではない。アメリカ経由の新しい仏教について知るなら、『アップデートする仏教』を読んだほうがいいかも。2015/05/10

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