平凡社新書
ヴェルディ―オペラ変革者の素顔と作品

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  • サイズ 新書判/ページ数 295p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856835
  • NDC分類 762.37
  • Cコード C0273

出版社内容情報

作品が最も多く上演されている、オペラの巨人ヴェルディ。今年で、生誕200年を迎えた彼の知られざる人物像と、全オペラ作品の魅力を余すところなく紹介。イタリア人第一線歌手や指揮者のインタビューも掲載する。

内容説明

数々の名作オペラを世に送りだしたジュゼッペ・ヴェルディ。宿屋の息子に生まれ、教会のオルガン弾きから大作曲家となった彼は、大農場の経営者にして、病院や「憩いの家」をつくった慈善家、そして、著作権の確立に尽力し、作曲家の地位を高めた人であった。いくつもの顔を持つヴェルディの人間像を描くとともに、オペラ全二十六作品の魅力を余すところなく紹介する。

目次

ヴェルディ、その「完璧」なる人生
第1部 人間として作曲家として(宿屋の息子―家系と家族;人生の同志―二番目の妻ジュゼッピーナ・ストレッポーニ;事業への意欲―農場主ヴェルディ;「憩いの家」と病院の建設―慈善家ヴェルディ;「建国の父」という神話―祖国統一運動とヴェルディ;「泣けるオペラ」の創造―作曲家ヴェルディ;作曲家の覇権の確立―劇場人ヴェルディ)
第2部 現代に生きるヴェルディ(ヴェルディ上演の現在;今聴きたいヴェルディ歌手・指揮者;イタリア人名演奏家・芸術監督、ヴェルディを語る)
第3部 ヴェルディ全オペラ作品(群衆ドラマと心理劇の間で―前期作品;メロディとドラマの融合―中期作品;壮大なる葛藤―後期作品;シェイクスピアが開いた新しい道;オペラ以外の代表的作品)

著者等紹介

加藤浩子[カトウヒロコ]
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院修了(音楽史専攻)。大学院在学中、オーストリア政府給費留学生としてインスブルック大学に留学。大学講師、音楽物書き。講演活動のほか、オペラ、音楽ツアーの企画・同行も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

P.N.平日友

7
三部構成。ヴェルディの生い立ち、ヴェルディ作品を演奏するプロたちの話、作品(主にオペラ)紹介。 クラシックは良く聴く方でヴェルディは馴染みがあった。けれども、生い立ちを知ることで音楽が違った印象で聴こえてくるという不思議な感覚を味わえた。 レオヌッチというバリトン歌手、ほんとに素晴らしいので動画で聴いてみてほしい。 あとがきに塩野氏の名前が出てきたので少しニヤリとした。 三部を読みつつ、オペラ作品をじっくり、機会があればライヴで聴いてみる予定である。2019/10/15

takakomama

2
140ぺージ分、全体の約半分のページが作品解説。作曲家、農場主、著作権、慈善事業などヴェルディのいろいろな面を紹介しています。オペラ歌手の取材記事や、おすすめの歌手は2013年の頃です。METのライブビューイングで「運命の力」を観に行こうと思っています。2024/04/10

ozapin

1
ヴェルディは面白い。宿屋出身なのだ。よほど勉強したのだろう。オペラというのものがヴェルディのあたりで完成してくれるというのをわかりやすく解説してくれている。そういう意味では、オペラはモーツアルトよりヴェルディなので。識字率も高くなかった19世紀イタリアおいては、歌舞伎のようなものなのではないか。2014/06/08

うな坊

1
十一章以降の作品紹介が有意義。簡潔にまとめられているので有難い。ただし、全体的には不満もある。大仰な言葉遣いやレッテル記述、根拠のない断定、憶測に基づく展開が目立つ。ヴェルディの弦楽四重奏が形式をきっちり守っているとか、カルーソーやデル=モナコへの評価とか、いくつかの音楽的な評価も、私には疑問。また、種本が透けて見える箇所も多数。新書という啓蒙書だから、先行研究の利用はあっていいが、他の研究者の丹念な調査結果に基づく箇所はその都度、原著に言及すべき。そんなこんなが、この本の価値を押し下げている。2013/11/03

llll'

0
2013/05/27

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