平凡社新書
エキゾチック・パリ案内

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856613
  • NDC分類 293.5
  • Cコード C0225

出版社内容情報

ユダヤ人街からアラブ、アフリカ、中華街まで。観光ガイドには登場しない移民街をくまなく歩き、その歴史といまを紹介することで都市の実像を描く、異色のパリ名所案内。

内容説明

花の都、パリ―。誰もが慣れ親しんだきらびやかな光景の陰に、移民たちが暮らす知られざる世界がある。旅の合間に思い切って足を延ばしてみれば、そこにはきっとあなたを魅了してやまない、異国情緒溢れる空間が待っている。

目次

1 歴史の痕跡に耳を澄ます―ユダヤ人街(ユダヤ人街・マレ地区のメイン・ストリート―ロジエ通り;パリ一美しい広場へ―ヴォージュ広場 ほか)
2 イスラーム文化を味わう―アラブ人街(イスラームの美を訪ねる―ラ・グランド・モスケ・ドゥパリ;美しきパリ人たちがここに?―ティノ・ロッシ公園からアラブ世界研究所まで ほか)
3 混沌の街を歩く―アフリカ人街(小説『居酒屋』の舞台となった場所―グット・ドール地区;不法滞在者たちと灼熱のマルシェ―サン=ベルナール教会からシャトー・ルージュまで ほか)
4 アジアから遠く離れて―アジア人街・インド人街(カンボジアからパリへ―十三区の中華街;一九六〇年代の再開発が生んだ魅惑的な空間―オランピアド広場 ほか)
パリの城壁―あとがきにかえて

著者等紹介

清岡智比古[キヨオカトモヒコ]
明治大学理工学部(総合文化教室)准教授。専門はフランス語・フランス文学。元NHK「テレビでフランス語」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

417
清岡 智比古による異色のパリ案内。初心者が思い浮かべるパリといえば、エッフェル塔にルーブル美術館にシャンゼリゼに…etcといったところか。ところが、ここで清岡先生が我々を案内してくれるのは、マレ地区のユダヤ人街をはじめとしてアラブ人街、アフリカ人街、中華街にインド人街と思いっきりエスニックなパリだ。団体旅行は絶対に足を踏み入れることはないし、個人旅行者だって迷い込んだのでもない限り、なかなか足を踏み入れないだろう。パリにはもう凄まじいといっていいくらいにエスニックな人たちが暮らしている。それでこそパリだ。2021/02/12

パトラッシュ

42
どんな都市も美と醜が同居するが、とりわけパリはその落差が著しい。オスマン時代に美しく飾り立てられた中心部に比べ、周辺域は労働者居住区として取り残された。そこに世界から移民や難民が流入し、アメリカを思わせる多民族化が進んでいる。パリ滞在中によく買い物をしたのはクルド人の店だったし、インド料理の総菜屋や黒人ばかりのマルシェにも立ち寄った。あのフランスらしからぬ香りが懐かしいが、今パリはコロナとテロの二重苦にある。海外旅行が可能になればすぐ再訪したいが、変わっていないか不安だ。Paris, je t'aime!2020/11/03

Yushi

5
この本では「花の都」ではなく、異文化情緒溢れる「移民の都」としてのパリを紹介している。著者の説明が丁寧なので、あたかも自分がパリを散策しながら移民の歴史を学んでいる気分になれて良かった。大学在学中にパリにぜひとも行ってみたい。2020/06/06

shushu

5
エッフェル塔、ブランド、オペラ座等の所謂おフランスとは違う、多民族、多文化も含んだパリの姿を紹介。その辺がわかる近年のフランス映画も取り上げられていて興味深い。ただこの人は男性で、フランス語が出来るからあまり感じないのか、あえて取り上げていないのかわからないけど、バルベストかクリニャンクールの蚤市への道など実際行くと緊張するし、特に日が暮れたら詳しい事情が分からない旅行者は行かない方がいいだろうと感じる雰囲気があるのだ。北駅、東駅辺りだって空港バスで通っても・・・要注意エリアだよ。すべてではないが。2014/05/11

Mikio Katayama

4
その地域にゆかりの音楽、小説、映画などを紹介しつつ、パリにある移民街の様子を描き出す。多民族・多文化都市としてのパリの魅力を伝える名著。パリの面白さはやはり多様な民族・文化の衝突が生み出す緊張感と活気にあると思う。2017/05/15

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