平凡社新書
デシタルネイティブの時代―なぜメールをせずに「つぶやく」のか

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856606
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0204

出版社内容情報

デジタル通信メディアを軽々と使う若者たちは、どんなコミュニケーションをしているのか? 緻密な調査から、彼らの生態とともに、現代の日本社会の抱える問題点が浮かびあがってくる。

内容説明

物心ついた頃から、PCやケータイに親しんでいるデジタルネイティブは、メールやツイッター、SNSなどをどんなふうに使いこなしているのだろうか。そのコミュニケーションのあり方を調べたとき、彼らの抱える悩みや困難のなかから、日本社会の抱える問題点が浮き彫りになってきた。現代日本を映し出す鏡、デジタルネイティブを探る。

目次

序章 アラブの春はソーシャルメディア革命だったのか
第1章 デジタルネイティブへのアプローチ
第2章 デジタルネイテイブの形成と動態
第3章 社会的コミュニケーション空間の構造と変容
第4章 不確実なものを避ける日本社会
終章 「安心志向のジレンマ」を克服するネットワーク社会へ

著者等紹介

木村忠正[キムラタダマサ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院総合文化研究科、ニューヨーク州立大学大学院バッファロー校にて文化人類学を専攻。Ph.D.。東京都立科学技術大学、早稲田大学などを経て現職。専門は、科学技術人類学、情報ネットワーク論。著書に、『デジタルデバイドとは何か』(日本社会情報学会優秀文献賞、電気通信普及財団テレコム社会科学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

4
デジタルネイティブについての先駆的な研究。現代でも通用する。2024/04/06

メルセ・ひすい

4
アラブの春ってソーシャルメディア革命か? ハイブリッドメソッドとは デジタルネイティブ誕生 東京圏と長野県の比較 第一世代から第四世代まで 音声通話とケータイメール SNS、ブログ 物心ついた頃から、PCやケータイに親しんでいるデジタルネイティブは、メールやツイッター、SNSなどをどんなふうに使いこなしているのか。そのコミュニケーションのあり方を調べた時、彼らの抱える悩みや困難の中から、日本社会の抱える問題点がうきぼりになってきた。現代に穂変を映し出す鏡、デジタルネイティブを考え、明らかにする。2013/01/03

小野靖貴

3
論文な雰囲気の新書。デジタルネイティブ‐生まれたころからITが身近で,その発展と共に成長してきた新世代の分析。1980-の世代はそれぞれ対人距離感が微細に異なるらしい。Facebookは社交場で弱い紐帯を維持する役割、twitterは空気を読む圧力から解放された、「見てほしい、でも知られたくない日本人」、などの論には実感として納得。2014/09/13

tolucky1962

2
電話-メール-SNSなどシステム・サービスとの出会い時期で分類した世代。 人間関係の距離・空気と選ぶシステム・サービスの関係。 ミクシィ、ツイッター、FBの特徴とコミュニティ、ソサエティ、コネクションの関係。 著者は文化人類学者だそうで、違う角度でネットについて考えられる本です。2013/02/10

izw

2
15年以上「IT革命」の研究をしている著者が、デジタルネイティブについて3年間やった調査研究を元に書いていて、結構内容が濃い。序章で、「アラブの春』はソーシャルメディア革命というのはよろしくない、という主張をしているのは好感がもてる。最近 Facebook を中心に使っているからもしれないが、Twitterでのやり取りを重視しているのは、違和感があった。最後に記載されている不確実性回避傾向(UAI)と情報ネットワーク傾向の関係は興味深い。2014/04/20

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