内容説明
春はウメにサクラ、夏はショウブやアジサイ、秋はキクに黄葉・紅葉、冬はロウバイやスイセン―。風渡る芝生地や広いお花畑、静謐な庭園や山野草の小径で四季折々にゆったりとした時間を過ごす幸せ。健康増進もかねて、自転車で訪ねる13コース。
目次
木々をゆらす風の道―皇居一周・霞が関官庁街
小石川植物園と文学散歩―小石川から本郷へ
神田上水をたどる道―江戸川公園からお茶ノ水へ
都心の小さな日本庭園―目白・早稲田から鬼子母神へ
“憧れ”の西洋文明―新宿御苑から明治神宮外苑へ
花菖蒲の神宮御苑と代々木公園―原宿、渋谷界隈
江戸の香りが残るまち―日比谷から浜離宮へ
日本庭園と西洋庭園―王子から駒込・巣鴨へ
サクラとツツジの名所―上野公園から千駄木・根津へ
山野草を探しに行く―東武練馬から赤塚植物園・赤塚公園へ
荷風が愛したまち―上野・隅田公園から南千住へ
江戸情緒が漂うまち―柳橋から木場公園へ
東京湾に臨む野鳥の楽園―西葛西から葛西臨海公園へ
著者等紹介
寺本敏子[テラモトトシコ]
1949年鳥取県境港市生まれ。編集者。淑徳大学池袋サテライトキャンパス・エクステンションセンター講師。「まち歩き」の視点から街並み・建築・花めぐりを行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
142
仕事に疲れたとき、大都会の喧騒から逃げて公園や庭園を歩き、ゆったりとした時間に満たされる。動植物に囲まれると何でこんなに一瞬で穏やかになれるのだろう。無意識に深呼吸。空はこんなに広いのに、なぜ雲に覆われているのだろうと呟く。移ろいとともに花開く。若葉の瑞々しさに路地を行く。梅咲く桜咲く。藤や躑躅咲く。紫陽花、花菖蒲、睡蓮。豊かな水辺に野鳥が集う。水面に広がる幾つもの波紋が重なり合い、輪の美しき永遠さを思い出す。足早に去る人々。雲が更に深くなる。囀りの声色が変わる頃、私も喧騒の中に取り込まれる。植物散歩本。2019/05/03
Humbaba
6
東京はコンクリートジャングルとも呼ばれることがあるが,そこに自然がないわけではない.場所を探せば,非常に美しい自然があふれているところもある.少し鍛えた人ならば,自転車に乗って様々な場所を見て回り,新しい発見ができるかもしれない.2013/02/04
きょ
0
図書館の新刊コーナーで見つけました。スカイツリー開業、東京駅赤レンガ駅舎復活などで、東京再発見ブーム?この新書はカラー写真も多く、これを持って都内を散策したら楽しいだろうなあ とワクワクします。返すのが惜しいから、そのうち買ってしまいそうです。2012/09/29
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