内容説明
「本当においしいんですか?」「はい。カミキリムシはクリーミーで、ふんわり甘く、ハチの子はウナギの味そっくりで、アブラゼミはナッツの…」“昆虫をおいしく食べる”著者の追究はとどまることを知らない。だが、昆虫食の研究はまだ始まったばかり。前人未到の食域に踏み込みつつ、昆虫食のスタンダードを探る。
目次
第1章 昆虫食の源流をさぐる
第2章 食べられる昆虫プロフィール
第3章 昆虫を食べる社会、食べない社会
第4章 昆虫を食べる心理とその関心の多様性
第5章 昆虫は本当においしいか
第6章 健康食品としての昆虫食
第7章 食料資源としての昆虫
第8章 「食育」教材としての昆虫
著者等紹介
内山昭一[ウチヤマショウイチ]
1950年長野県生まれ。昆虫料理研究家、昆虫料理研究会代表、食用昆虫科学研究会会員。幼少より昆虫食に親しみ、99年より本格的に研究活動に入る。どうすれば昆虫はよりおいしく食べられるのか、味や食感、栄養をはじめ、あらゆる角度から食材としての可能性を追究。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、インターネットなどあらゆるメディアで昆虫食の普及・啓蒙に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
43
昆虫を食べる、そんな事と言う人も多いのではないか。巻頭の虫寿司や虫ピザの写真を見ると確かに。しかしこの本は、昆虫を食べること、虫の種類による味覚のランク付けなどを通して昆虫食について書かれている。面白半分という先入観もあったが実際はまじめな本だ。本の中にあったマーヴィン・ハリスの言葉が印象に残った。「私達が昆虫を食べないのは、昆虫が汚ならしく、吐き気をもよおすからではない。そうではなく、私達は昆虫を食べないがゆえにそれはきたならしく、吐き気をもよおすものなのである」2014/06/01
TSUBASA
35
将来的に人類は人口過多から食糧難に陥る、あるいは日本の食料自給率が低いとの指摘がある中、身近に居るはずの昆虫を食べないのは何故なのか。昆虫食の魅力について熱く語る一冊。様々な虫がどんな味がするかを語る第二章が見所。それだけ美味しそうな表現されると食べてみたくなっちゃうじゃないですか(人によるでしょうけど)。のっけの虫料理のカラー写真からしてショッキングだけど、確かにイナゴの佃煮とか美味しかったし慣れてないだけなのかも。どんな虫を食べては危険なのかが知りたかったな。ともあれ近々、挑戦予定です。2015/11/11
リキヨシオ
29
野菜が苦手な自分に、昆虫食は高すぎるハードル!この本読んで昆虫食…ぜひ食べたい!にはならないけど、偏見というハードルは越えた気がする!芸人の罰ゲーム、外食ではクレーム、食品に混入すると回収、など日本人にとっての虫へのイメージはよくない。ただ人類の食事の原点は虫食で、明治以降の「衛生」や「害虫」が普及するまで各地で昆虫食文化は普通だった。将来の食糧難に対して、脂肪やタンパク質など高エネルギー、食料自給率UP、輸送コスト削減、廃棄物軽減など昆虫食の利用にはメリットはある。近い将来昆虫食が注目される日が来るかも2015/12/12
活字スキー
21
【誕生してたかだか五〇〇万年にすぎない人類が、四億年を生きて繁栄する大先輩の昆虫を蔑むことなかれ】ただひたすらに著者の、昆虫(食)への愛に満ち溢れた一冊。前々から「昆虫ってのは陸上適応した甲殻類だから基本的に食えるはずだし、ウマイのもいっぱあるはず」と思ってる自分でも読んでるだけでお腹いっぱいというか胸焼けしそう(笑)。著者が繰り返し訴えるのは、人間の食文化は後天的に作られるものなので、今まで昆虫食に馴染みがなくてもこれからいくらでも馴染める!という事。 2017/11/23
♡kana*
11
ぱらぱらっと。長野県って、やっぱり、色々食べてる(笑) イナゴは、全国的にもっと一般的だったみたい。2017/08/17
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