平凡社新書
武具の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582855395
  • NDC分類 756.7
  • Cコード C0221

内容説明

日本の歴史は戦争によって大きく転換してきた。では、日本の戦士たちはどんな武器で戦ってきたのか?弓箭、刀剣、鑓、薙刀、鉄炮などの攻撃具、甲冑、大鎧、胴丸、小具足などの防御具、さらに馬具について、わかりやすく解説。古代から幕末までの武具を丁寧に図解する「武具の小百科」。

目次

序章 武具の歴史的変遷―本書の視点と構成
第1章 日本の戦士たちはどんな武具で闘ったのか
第2章 中世の防御具―甲冑と小具足
第3章 中世の攻撃具―弓箭と刀剣、馬と馬具
第4章 律令制下の武具―『国家珍宝帳』と正倉院遺品を解読する
第5章 近世の武具―当世具足と鉄炮
終章 幕末の武具―洋式火器の導入

著者等紹介

近藤好和[コンドウヨシカズ]
1957年神奈川県生まれ。國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位修得。博士(文学)。国立歴史民俗博物館客員教授、国際日本文化研究センター国内客員教授、國學院大学ほか講師。専攻は有職故実(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

20
日本の伝統的な武具(攻撃具・防御具+馬具)の歴史を新書サイズにまとめた概説書。コンパクトだが恐ろしく濃密。本来は手元に置き、必要に応じてじっくりと読み返すべきものだろう。前近代の武具は製作に大変な手間がかかり、金属や皮革、漆塗など素材も多様で、そのパーツの多さに圧倒される。甲冑はおろか、矢一本を作るのも並大抵のことではない。これらの武具を調達できる武士は、本質的には貴族そのものであったと言わざるを得ないし、当時の正規軍の数が限定されていた理由もよく分かる。2025/02/04

浅香山三郎

17
気楽な読み物としてでなく、実用的なハンドブックとして、たとへば、武具の展示があるときなどに携行したいといふやうな性格の本。史料に書かれてゐる武具がどういふものかイメージできないと解釈も誤つてしまふ。さういふ戒めとしても、本書の意義は大きい。2019/04/21

おらひらお

3
2010年初版。武具の小事典としても活用できそうな一冊。あと、古墳時代では確認されづらい、革甲の有用性を再評価しないといけないと思います。2016/12/14

まいご

2
一口に鎧、刀、弓矢などと言っても用途や年代によって多様な種類があり、それらを資料に基いて解説されている。…のだが、文章で構造を把握するのは困難で細々とした名称がまったく頭に入らない。突き合わせて参照できる図解か映像はないものか。それでも、矢の構造と種類、「ほこ」と「やり」の違い等、初めて触れる知識にわくわくした。2018/03/04

紫暗

2
この内容の本にしてはとにかくコンパクトにまとまっているのが凄い一冊です。ただし、コンパクトなために図版は少な目です。新書とは思えないほど細かく詳しい説明に驚きました。類書は他にもあると思いますが、この手軽さと説明の丁寧さは貴重です。これを読んでわかりにくかったところを図版の多い大きな本で復習するのもいいかと思います。2014/11/29

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