平凡社新書<br> ベートーヴェンの生涯

電子版価格
¥1,012
  • 電子版あり

平凡社新書
ベートーヴェンの生涯

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 319p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582855029
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0273

内容説明

手紙、日記、会話帳、友人たちの証言など、最新の資料を駆使して、徹底的な自由人ベートーヴェンの姿を、臨場感豊かに描き出す。バッハ、ヘンデル、モーツァルトの音楽とどのように出会い、カントの哲学やインド思想をいかに自らのものとしたのか。従来の諸説を大幅に書き換え、まったく新しいベートーヴェン像を提出する。

目次

第1章 ボン時代のベートーヴェン(家系と生い立ち;作曲家への道;変革の息吹の中で;巣立ちゆく音楽家)
第2章 ウィーン生活の光と影(幸運の星の下で;激動の時代の始まりと名声の確立;新しい音楽概念・新しい音楽仲間)
第3章 豊かな創造の時期(絶望から「新しい道へ」;巨匠のプロフィール;検閲と戦乱のはざまで;友愛のとき)
第4章 栄光と絶望の『日記』(人生の星の時間;挫折と名声の下で;復活への道)
第5章 人類へのメッセージ(内と外との平和を求めて;『ミサ』から『第九』へ;“神なるもの”への感謝の歌;病床の日々と死後の栄光)

著者等紹介

青木やよひ[アオキヤヨイ]
20歳代よりベートーヴェン研究にとり組み、1959年世界で初めて、ベートーヴェンの“不滅の恋人”をアントーニア・ブレンターノとするエッセイを発表。1980年代末より、ベートーヴェンの足跡を追って、ドイツ、オーストリア、東欧諸国などを度々訪問。ドイツ語訳が出版されるなど、国際的な評価も高い。また、日本におけるエコロジカル・フェミニズムの主唱者としても知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

9
その生涯をベートーヴェン研究に捧げた著者の渾身の力作。これ一冊でベートーヴェンのことをかなり知ることができると思う。あとは、演奏を聴くだけでいい。2010/01/12

m

5
ベートーヴェン好きの著者による肯定本。モーツァルトが陽だとしたらベートーヴェンは明らかに陰。しかしじめじめした暗さはなく、どっしりと構えた厳かな印象。ゲーテやナポレオン、メッテルニヒも登場し、一人興奮した。後ろについている年表で時代の感覚をなんとなく掴めるのが良い。2021/02/18

バカハツ五郎

5
ベートーベンってけっこういい奴だったみたいですね。2010/02/27

吟遊

4
「不滅の恋人」が誰かをみつけた!世界的な研究者、青木やよひさんによる50年以上の研究成果の集大成。 平凡社新書は相変わらず良い本を出してくれます。ベートーヴェンと周りの人々に好意的な叙述ですね!心穏やかに読めます。2015/07/26

スリカータ

3
関連人物が多くて(カタカナが苦手)読むのに時間がかかりましたが、ベートーヴェンの祖父から遡り、誕生から死後まで描いた本作は読み応えがありました。天才というだけではなく、十二分に勉強と研究、分析、試作、手直しを尽くした作品であること。生涯独身でありながらも、数多くの恋愛と失恋を繰り返している事、等身大の楽聖の姿を日記や会話帳、関連人物の証言から描いています。面白かったです。2015/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/369425
  • ご注意事項

最近チェックした商品