平凡社新書
原始の神社をもとめて―日本・琉球・済州島

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  • サイズ 新書判/ページ数 283p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854886
  • NDC分類 387
  • Cコード C0239

内容説明

御嶽、天道山、モイドン、神山、そして堂…。信仰の結晶としての森、それは、信仰を形あるものにせずにはいられない西洋人の宗教とは対極をなす、目に見えないものを信じる私たち日本人の信仰そのものである。沖縄にはじまり、済州島にたどりついた、森だけの聖地をもとめての長い遍歴。

目次

第1章 済州島の堂との出会い
第2章 韓国多島海の堂
第3章 済州島の堂とその祭
第4章 沖縄の御嶽
第5章 済州島と琉球
第6章 神社と朝鮮半島
第7章 神社をめぐるいくつかの問題1―縄文・弥生と神社
第8章 神社をめぐるいくつかの問題2―神社は墓か
第9章 聖なる森の系譜
付章 神社・御嶽・堂―谷川健一氏との対話

著者等紹介

岡谷公二[オカヤコウジ]
1929年東京生まれ。東京大学文学部卒業。跡見学園女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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榊原 香織

53
南の島の独自の原始信仰 興味深い。 神社の元はとても古い? 沖縄の御嶽について知りたかったので。済州島の話が一番多いかな2023/07/04

エンリケ

34
神社好きの僕には何とも魅力的な題名。これ即ち日本人の信仰、祭司のルーツを探る事だろう。社殿の存在や男性の禰宜等は様々な外来宗教の影響とか。神道の大元はその土地や森に漂う不可視の神威を祀るもの。その仲立をするのは女性だった。このいわゆる聖地信仰は驚く事に朝鮮半島や沖縄地方にも共通するものが有り、どうやら縄文時代から連綿と続くらしい。無知な僕には新鮮な内容も多く、益々神社への興味が増した。全国至るところに存在する古社。特に素朴な社殿の無い神社を訪れて、その清涼な雰囲気を味わいたくなった。2015/10/28

中年サラリーマン

17
韓国済州島の室、琉球の御獄。神木、神岩そしてあるいはその周りの森自体がとても神聖な場所。それは日本の神社に似ているのではないか。そういえば神社には林があり自然が多いイメージがある。日本の神社も建造物が建てられるようになったのは仏教の影響を受けてからで、それ以前はある区画が神聖な場所だったようだ。すなわち日本の神社と韓国の室、琉球の御獄はどこかでつながっているのではないかという考察していく。日本の精神世界の始まりを探求する感じで面白かった。2014/04/30

takeapple

12
神道は日本固有の民族宗教ではなく、朝鮮半島から日本列島、南西諸島に住んでいた倭人に共通するもので、済州島の堂(タン)琉球の御嶽(ウタキ)や対馬、五島列島、薩摩、奄美などにある聖なる森への信仰と大いに関係するんだということだ。更に古墳、弥生、縄文と遡って行けて、太平洋の島々との関連を考えると、東アジア、太平洋、東南アジアの人々との共通性を再認識することができる。天皇代替わりの神事が、明治以降作られたもので、日本人だ朝鮮人だ、中国人だという区別が馬鹿馬鹿しく思える。2019/07/15

Hiroki Nishizumi

4
御嶽と神社、そして堂という韓国の聖地について新しい知識を得た。実に興味深い。2019/10/19

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