内容説明
“思い”は、文字よりも、声のほうが伝わる。でも、どうすれば―。ドラマや舞台で数々の名作を生み出した演出家が、心に届く“朗読”の指南を通して、日本語や文学を、そして日本人の心をより豊かにする“言葉と声”の世界へと誘う。“演出家の耳”がとらえた日本語の“美しさ”と“可能性”。『坊ちゃん』『天声人語』『父の詑び状』『古川ロッパ昭和日記』『たけくらべ』円谷幸吉の『遺書』…川端康成から藤沢周平、阿刀田高まで、名文の秘密に迫る。
目次
基礎篇(“間”と“音色”で文章を味わう;深い“解釈”と“音感覚”で場面を表現する;効果的な“オノマトペ”と“クライマックス”;休み時間の練習問題―滑稽句・武玉川で遊ぶ)
実用篇(泣きどころは、“くり返し”と“丁寧さ”―涙の文章を読む;言いたいことを伝えるための“コントロール”―主張の文章を読む;ニュアンスは日本語の“調子”にのって―コントラストを読む―“明・暗”“動・静”;古典の“調子”をつかむ―文語文を読む)
著者等紹介
鴨下信一[カモシタシンイチ]
1935年東京都生まれ。演出家。58年東京大学文学部美学科卒業後、TBSに入社。数多くのドラマ・音楽番組などの演出を手がける。主な作品に『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』『高校教師』など。舞台に、白石加代子『源氏物語』『百物語』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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piro5
3
10%ぐらい読んだ。間が重要、というのは理解したかな。後はよくわかりません。。2016/07/09
かおるん
2
大学の課題で。「朗読」という分野からみたことばと表現について。名文に学ぶドリルあり、作者の解釈、解析、解説あり。充実の内容でした。興味のなかった朗読も、すこし魅力を感じました。2011/01/26
poefan
1
朗読の仕方を通して文章の読み方を教えてくれる。地味だが画期的な内容。2010/01/29
しろくま
0
朗読と解釈はわかち難いということがよくわかった。 本だけでは充分にわからない部分もあり、 筆者の講義を生で受けてみたいと思った。2013/03/16
rinrin
0
⑥2009/07/05
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