平凡社新書
対論 部落問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582854343
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0236

内容説明

部落差別とは何か。人はなぜ差別をするのか―。同和対策事業特別措置法の廃止から数年が経ち、解放運動は今、大きな曲がり角を迎えている。運動の再構築を図る部落解放同盟の指導者と、人間存在の根源を見つめてきた作家が、差別の本質に向き合い、運動のこれからを語る。未だ残る部落差別に向き合うために、全国民必読の書。

目次

第1章 部落差別とは何か―組坂繁之の個人史を通して
第2章 部落解放運動の光と影
第3章 松本治一郎の遺産
第4章 部落差別と日本人
第5章 宗教と被差別民
第6章 今に残る差別をどう乗り越えるか

著者等紹介

組坂繁之[クミサカシゲユキ]
1943年福岡県生まれ。大学卒業後、27歳で部落解放運動に入る。部落解放同盟福岡県連合会書記長、中央本部中央書記長を経て、98年に中央本部中央執行委員長に就任。2008年で5期11年目に入った。ほかに、世界人権宣言中央実行委員会副実行委員長、部落解放全国共闘会議議長、折尾愛真短期大学講師(非常勤)などを歴任

高山文彦[タカヤマフミヒコ]
1958年宮崎県高千穂生まれ。2000年、『火花―北条民雄の生涯』(飛鳥新社、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。08年、高千穂あまてらす鉄道株式会社代表取締役社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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万谷 祭(よろずやまつり)

2
部落差別については道徳の授業で学んだぐらいなので、本書と高山氏と組坂氏が語られている事実は新鮮なものばかりであった。 部落解放運動家で国会議員の松本治一郎氏の信念を曲げない芯の強さ、部落のみならず弱者のために生きた暖かさ、逆差別の問題についても懸念していた冷静で現実的な物の見方には参ったとしか申し上げられない。 高山氏の著書「水平記」も読みたくなった。 「できないことを考える」という姿勢、私も参考にしてみようと思う。 戦前の衆議院議員森秀次など被差別階級から出世しても、差別され続けた人物の話に胸が痛む。2017/09/20

ミネチュ

1
部落あるいは部落差別って何だろう?という疑問を持ってここ何年か部落に関する本を読んでいます。でも、結局のところよくわからない。 この本も「部落問題」というそのものずばりなタイトルですけど、う~ん・・・という感じ。2016/05/03

safari

1
★3 この問題については、まだまだ無知なため対談形式により理解を求める。わかりやすく、さらに知りたいことが、深まる。私の好きなドキメンタリー作家高山文彦の作品。2015/09/20

さとまみ読書垢2(小説・その他専用)

0
「部落解放運動というのは永遠運動」

shushu

0
養老さんの後で読むと、江戸時代の評価も立場が違うとこんなにも違う、ということ。ま、医者の息子で東大教授になる立場も能力も恵まれた人間と、ここで語る人とは見える世界が異なるということなんだろう。2013/02/12

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