内容説明
高度成長期、全国に作られた巨大団地。それから四〇年、建物は老朽化し、住民は老い、街はさびれつつある。さらに、独居高齢者の増加にともない、団地での孤独死が深刻な問題になっている。日本の団地は、このまま死んでいってしまうのか?団地再生のカギは、“結”の再構築にある!深刻な現状をレポートし、具体策をさぐる。
目次
第1章 団地が無人になる日
第2章 建て替えられた団地と建て替えを拒否した団地
第3章 日本に団地はなぜ必要だったのか
第4章 死なない団地を造るには―同潤会アパートに学ぶ「結」の世界
第5章 団地からの復讐―孤独死の背景にあるもの
第6章 孤独死から住民を守れ!
第7章 団地住民の孤独死予防策を提案する
著者等紹介
大山眞人[オオヤママヒト]
1944年山形市生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
9
ハードではなく、ソフト。前者の”形態”の変化に影響されることなく、如何に後者の人の繋がりを維持するのか。「結の発想」に同感。ソフトの変化も時代を反映。国家・社会のインフラと、家族を含めた個々人の繋がりのあり方。常盤平団地や同潤会の共通点がヒントかもしれない。危機感、想いへの共感と実践。”超”局地的改善である現状も、インフラ整備の課題の表れ。利便性の齎す”個”の空間。数字に垣間見る待ったなしの状況。生活を見直す、あるいは振り返るべきかもしれない。2014/06/08
こば
3
20年近く住んでた団地は、比較的新しくてこじんまりながら住みやすいとこやったけど、これからどうなってくんやろ。おばあちゃんもおかんもそれぞれ団地在住やし…。2023/05/30
kabeo
3
規模が大きくなるほど、寂れた時の淋しさが半端ないよね。難しい問題だなぁ。2019/01/16
バトルランナ-
3
『行政が様々な手法を用いて生活弱者の口をふさぎ、孤独死予備軍を作り上げている図式を無視できない』って『はじめに』書いてあるんですけど!理解力のない自分には読み終わっても手法はわからなかった。団地の話というよりは孤独死の話を書きたかったのでは?5点満点で2.4点。(涙)2013/08/08
ja^2
2
何の定量的な分析も無いままよく書けるなぁ2008/10/01




