内容説明
“悪女”で鳴らす(?)著者もいよいよ、老後を考えるトシになった。きっかけは、母の老人ホーム入居騒動。『楢山節考』イメージと戦いつつ、最善の選択と判断して作戦決行!さて、では自分自身の老後はどうするか?時は金より大事なり!をモットーに、本音でリアルに老後を考察する。
目次
第1章 老人ホームに入れるなんて!―『楢山節考』再考
第2章 同居か別居か―サザエさんと歌子さん
第3章 老いては遊べ―『母の影』と『マイアミ・ガイズ』
第4章 「眠れる美女」より「起きてる熟女」?―高齢者の性
第5章 騙される高齢者―『リア王』と『ゴリオ爺さん』
第6章 介護は美徳か?―『黄落』と『恍惚の人』
終章 時は金より大事なり
著者等紹介
堀江珠喜[ホリエタマキ]
1954年兵庫県生まれ。中学から大学院修士課程まで神戸女学院に学ぶ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。大阪府立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりんとー
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なかなかドキッとすることが書いてある。老後は難しい。2015/04/10
ぴゃお
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「備えあれば憂い無し」というところでしょうか・・・2014/02/10
カタコッタ
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なかなか書きにくいことをよくぞ書いてくれました。多くの老人は元気の良いまま年老いていくものです。自分が老いたら有料老人ホームに入ろうと思っていますが、元気な親に入居を勧めるのは納得するまで難しいかもしれません。ただし、著者や著者の母上は、かなりリッチな家庭なのです。これは押さえておいて老後のことを考えましょう。2012/05/25
薩摩富士
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この本が出版されたのが2007年。4年前だが介護の世界は著しいく変化している。今後は親を老人ホームにいれることはかなり困難になるだろう。介護保険の改正やホームヘルパーの増加促進政策をみれば、これからは在宅介護を主流としたい政府の意図は明らかのように思える。私は著者と同じく「お金より自分の時間が貴重」と考える。その上、介護は血の繋がったものより仕事として専門知識のあるプロに任せたのほうがいいと思っている。認知症などになったらなおさらそうすべきだろう。 私も悪女なのかもしれない。2011/12/08
かみーお
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結構な人たちが思っていても、誰もはっきり口には出せないようなことがずばり書いてあった気がする。本気で老後を考えている人は案外少ないかもしれないと思った。介護される側も、する側も、どちらの幸せをも考えたらどうなるか……。ちゃんと考えなくちゃなあ。2009/10/16