内容説明
古本が好きでたまらない。古本の魅力とは何だろう。何が人を蒐集に駆り立てるのか。明治以降の人気商品の変遷を、戦後の初版本ブームを知りたい。本を愛し、記録することに情熱を注ぐ人々を知りたい。読む楽しみ、集める喜び。気がつけば、人は古本に癒されている。本書は、至楽への案内がテンコ盛り。
目次
序章 人を蒐集に駆り立てるもの
第1章 浮世絵評価の変遷
第2章 明治文献はなぜ値が上がったか
第3章 戦後復興と古本界の動き
第4章 明治百年と初版本ブーム
第5章 記録する人々
第6章 蜀山人大田南畝をめぐって
第7章 考証家真山青果の誕生
第8章 癒しの古本
著者等紹介
樽見博[タルミヒロシ]
1954年茨城県生まれ。法政大学法学部政治学科卒業。79年日本古書通信社に入社。以後、月刊「日本古書通信」の編集、『全国古本屋地図』の編纂などに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた
10
『古本通』の続編。近代文学の初版本の価格の変遷が分かる。読むだけなら青空文庫でタダで読めるが、出版された頃の装丁を手に入れようとすると、価格が下落傾向であるとはいえ、まだまだ決心のいる金額である。一度でも稀覯本に手を出してしまうとタガが外れそうで怖い。2014/04/01
おらひらお
1
2007年初版。いろいろと知らないところが多く、学ぶところあり。樽見さんはどのくらい本を読んでいるのか気になる。2010/11/02
nobito
0
「古本」をタイトルに入れたのに、第一章が浮世絵中心だったのには辟易しました。 また明治からの古本の歴史を書いた前半では、ちょっと砕けた授業を聞いているかのようなまったりとした感じ。 ただ後半に自分の体験談を交えて「蔵書があったからこそできた研究」を書いた部分は面白く読む事ができました。 また「本の本」としては有益で、引用元のタイトルだけでなく、収録されている本の名前まで明記してあったのは助かります。 古本雑誌編集者としての著者が書きたい事はもう前作「古本道」でほぼ枯れてしまったのかな・・・
勉誠出版営業部
0
樽見博さんの『三度のメシより古本!』を読了。近世~近代の書物について書かれたもの。入札価格のところが面白かった。2014/01/06
バカハツ五郎
0
古い雑誌が好きです。雑誌の広告に時代の顔が見えますからね2009/11/27