平凡社新書
天皇の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853728
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0221

内容説明

摂関家も戦国大名も将軍も、決して免れえなかった「天皇の威光」。その不思議な権威と聖性はいかに培われ、どうして今日まで保たれ続けたのか?時の権力者たちとの関係のなかで、歴代天皇はどうふるまってきたのか?日本史上最大の謎=天皇。その本質を通史のなかにさぐる。

目次

第1章 天皇の聖性の起源
第2章 「天皇の挑戦」としての院政
第3章 平氏政権と天皇
第4章 皇室を敬遠した鎌倉殿
第5章 後醍醐天皇の野望と挫折
第6章 江戸幕府と「臣下」の意識

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年山口県防府市生まれ。東京大学大学院史学科博士課程修了。明治学院大学教授。日本古代史を中心に日本文化を比較文化的視点で扱った研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こけしだ

10
大和朝廷が生まれてから現在にいたるまで、天皇にとって代わった者が一人も出なかった。なぜ日本の長い歴史のなかで重んじ続けられたのかー。これは世界的に見ても稀なことなのだそうで、やっぱりそれって凄いことだよなあと思う。しかしその歴史となると、特に平安時代までは、朝廷内の身内の揉め事をずっと聞かされている感じがして、まあ何とも…難しい。歴史というのは揉め事史なのかもしれないけれど。「院政期は、長い日本史の中で天皇家の人間が自分自身の考えで政治を動かせた特別な時期なのである」 2022/01/27

新父帰る

7
ここで取り扱われている天皇は10人余り。勿論、神武天皇も登場しない。大和が三輪山のふもとの地名だったころから大和朝廷が全国支配(東北地方南部から九州地方中部)にいてる過程を天皇の宗教的性格から辿る。最初の登場は継体天皇。磐井の乱制圧で地方豪族を支配下に置く機会を得、その後「大和の国魂」が天照大神へと変身。天皇の権威が高まる。院政と摂関家、院政と平家政権、院政と鎌倉殿の関係を詳述。最後に後醍醐天皇が登場してメインストーリーは終了する。戦国時代、徳川時代はオマケ。三代家光から皇室を重んじる政策をとる。☆☆☆☆2020/09/11

おかポン

1
日本史のターニングポイントにおける天皇とそれを取り巻く状況を記した一冊。直接統治せずとも常にその権威で時代時代に影響を与えていた存在であることが改めて分かった。これからも日本の象徴として見守っていてほしいと思った。2021/08/28

晴嵐

0
今までの自分の歴史の見方とは違った歴史の見方をしており、勉強になった。2010/05/26

pantyclub

0
日本の成立ちを知るには天皇の歴史を知る必要がある。但し初期を調べると神話の世界なのでなかなかわからない。本書は大和朝廷くらいから書かれている。内容的には個々の年代の政治体制や特色が面白いと思った。背景を知ることが重要なのかもしれない。

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