内容説明
シャッターが下りたままの商店街に象徴されるように、今、地方都市の荒廃が深刻化している。また、大都市における経済活動優先の再開発に対しても多くの批判が投げかけられている。落ち着いて暮らすことができ、魅力あふれる町にするためには一体何が必要なのだろうか?市民として、建築家として、鎌倉のまちづくり運動に関わってきた著者が考える地域再生のあり方とは。
目次
第1章 東京のまちづくりに求められるもの(再開発ブーム;都心居住の復権 ほか)
第2章 地方都市の未来を拓くには(地方自治、住民自治の時代;行政と市民の持続的コラボレーションの構築 ほか)
第3章 古都をいかに保存するか―鎌倉からの発信1(鎌倉の特質を描いた大佛次郎;鎌倉の歴史と地理的特性 ほか)
第4章 市民参加のまちづくり―鎌倉からの発信2(都市マスタープランの意義;マスタープランの見直し ほか)
著者等紹介
福澤健次[フクザワケンジ]
1941年東京生まれ。一級建築士。東京大学大学院修士課程修了(丹下健三研究室)。槇総合計画事務所で立正大学熊谷キャンパス計画、公団百草地センター設計などを担当。その後独立し、「ユニテ設計・計画」を主宰。研究所や多目的ビル、共同・個人住宅などの設計多数。ひばりが丘駅前や中野坂上の再開発プロジェクトも手がける。この十数年、鎌倉の様々なまちづくり計画に市民側から参画。鎌倉市立御成小学校改築基本計画策定委員長、都市マスタープラン策定委員、鎌倉世界遺産登録推進協議会理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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