内容説明
日本人論として、また「身分に伴う義務」を説いた本として、『武士道』は多くの人に読まれ、論じられている。しかし、それらは新渡戸の真意を受け止めているのだろうか。彼は、賊軍とされた南部藩士の子として生れ、青年時代からキリスト教の信仰を貫き、そして、国際的な視点からこの本を著したのだ。戊辰戦争と第二次世界大戦の間に生きた新渡戸の思想の根源から、『武士道』を読み解く。
目次
序章 新渡戸稲造が架けた橋
第1章 新渡戸稲造の生涯
第2章 「敗者」の精神史
第3章 『武士道』と南部武士
第4章 いかにして『武士道』は生れたのか
第5章 『武士道』を読む
第6章 『武士道』への批評とその余波
第7章 「サムライ」の系譜
著者等紹介
太田愛人[オオタアイト]
1928年岩手県盛岡市生まれ。東京神学大学大学院修了。日本基督教団の大町(長野県)、柏原(同)、上星川(神奈川県)の各教会で牧師を歴任。現在は社会福祉法人愛の家ファミリーホーム理事長。『羊飼の食卓』(現・中公文庫)で第28回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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