出版社内容情報
松本清張は昭和という時代に何を見たのか。
清張から「時代の記録者」としてバトンを受けた著者が『昭和史発掘』『日本の黒い霧』を読み解き、清張史観の本質を解き明かす。
内容説明
社会派推理小説の分野を開拓し、歴史小説、社会評論、古代史研究など、多彩な執筆活動を展開して、「国民作家」の名にふさわしい存在感を示した松本清張。なかでも、現代史の謎に切り込んだノンフィクションは重要な柱である。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で蹶起した将校たちにどのような眼差しをむけていたのか?占領期の闇をいかに切り裂いたか?「昭和」という時代にどう取り組み、何を見たのか?松本清張から、「時代の記録者」としてバトンを受けた著者が、『昭和史発掘』『日本の黒い霧』を通し、その史観の本質に迫る意欲作。
目次
第1章 昭和前期と『昭和史発掘』(自らの同時代史に取り組む;清張にとっての昭和前期;「底辺からの視線」はどこから生まれたか ほか)
第2章 「二・二六事件」に収斂された昭和前期(昭和前期の日本を形造ったものの正体;事件をめぐる因果;同時代としての「二・二六」 ほか)
第3章 昭和中期を暴いた『日本の黒い霧』(占領期という時代;GSとG2の対立;占領期の闇 ほか)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家、評論家。個人誌『昭和史講座』の刊行など、一連の昭和史研究で、2004年に菊池寛賞を受賞。現在、立教大学講師も務める。昭和史だけでなく、医学・医療、社会事象、教育をテーマにした作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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