出版社内容情報
UFO(空飛ぶ円盤)や宇宙人(エイリアン)は、何を意味しているのか。1940年代から現在まで続くこれらの<伝説>を分析し、現代社会の深層に流れる意識を明らかにする。
内容説明
UFO(空飛ぶ円盤)と宇宙人についてのおびただしい言説。そこから、アメリカ社会=現代社会の論理が浮かび上がる。たとえば、初期の宇宙人は優れた科学を持つ金髪の白人だったが、灰色の肌をした吊り上がった目の邪悪なものへと姿を変え、ポストモダンの時代には節足動物や昆虫になってしまった。これはいったい何を意味しているのだろうか?UFO神話、政府陰謀説を丁寧に読み解き、エイリアンと人類の未来を予測する。
目次
第1章 UFO神話の誕生と変遷(誤伝としての「円盤」の誕生;理想の時代、虚構の時代、動物の時代、そしてUFO神話のなぞ)
第2章 空飛ぶ円盤神話(1947‐73)―近代のプロジェクトの継続(近代のプロジェクト、継続か放棄か?;超越的な他者としての近代科学)
第3章 エイリアン神話(1973‐95)―近代のプロジェクトの放棄(大文字の他者から他者の他者へ;後期UFO神話の始まり ほか)
第4章 ポストUFO神話(1995‐)―ポストモダンのかなたへ(目に見える陰謀と内破するUFO神話;「彼ら」から「それら」へ)
著者等紹介
木原善彦[キハラヨシヒコ]
1967年鳥取県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学大学院博士後期課程修了。文学博士。大阪大学大学院言語文化研究科助教授(英米語圏言語文化論)。専門は現代アメリカ文学・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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