内容説明
四一七万人ともいわれるフリーターは、今や大きな層を形成している。しかし、短期の仕事が多いことや法的知識が乏しいことなどから、労働の現場で、しばしば不当な取り扱いを受けている。求人から、賃金、労働時間と休暇、解雇と退職、急増する派遣労働、社会保険と税金、さらにはトラブル解決法、相談窓口まで、労働問題に詳しい弁護士が、一問一答でわかりやすく教える。泣き寝入りしないための全97問。
目次
フリーターを守る労働法とは
求人・募集についての相談
労働契約と就業規則についての相談
賃金についての相談
労働時間と休暇についての相談
安全衛生についての相談
職場でのトラブルについての相談
解雇についての相談
退職についての相談
派遣についての相談
ユニオンについての相談
社会保険についての相談
税金についての相談
トラブル解決法
労働相談窓口
フリーターを雇う場合の留意事項
著者等紹介
井上幸夫[イノウエユキオ]
1952年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。第二東京弁護士会会員、東京法律事務所所属、日本労働弁護団常任幹事。早稲田大学大学院法務研究科客員教授
笹山尚人[ササヤマナオト]
1970年北海道札幌市生まれ。中央大学法学部卒業。第二東京弁護士会会員。東京法律事務所所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白義
8
これは万人必読の名著。フリーターのと銘打っているが、早い話が『労働法で正社員に認められてる権利は、フリーターにも全てあります』という内容なので、全ての労働者のための超具体的な労働基準法入門としてそのまま使うことが可能。どれだけ労働者が法の原則からは守られているかがわかるし、実際に職場がそれを全く聞かなくても相談すべき公的機関やユニオンや弁護士会なども載っている。求人から辞めた後まで、ここまで労働者を全面的に助けることに意識を置いた構成の本も少ないだろう。家族や社会へのメッセージも説得力がある2012/07/19
Yggdrasill
0
この本の内容を熟知していても泣き寝入りするしかないでしょう。問題は大黒柱として働いている人が低収入の非正規雇用である場合に限る。2010/11/07
Naota_t
0
2008/12/20 2008/12/20