内容説明
日本の戦後史のなかで、団塊の世代は大きな役割を演じてきた。六〇年代の政治の季節では理想に燃えて行動し、八〇年代には働き盛りとしてバブルの現場を駆け回り、そしていま、大量定年を迎え高齢化社会を現出させようとしている。しかし、このままでいいのか?いまの日本社会は、かつての理想からあまりにかけ離れてはいないか?年金持ち逃げと言われるか、有終の美を飾るか?いま改めて、団塊のお父さんたちに挑発とエールを送る。
目次
序章 父よ、あなたは「革命的」だった
第1章 団塊世代、かく戦えり―戦後日本と新左翼運動(団塊前史;新左翼運動の多様化;『いちご白書』でオシマイですか?)
第2章 サブカルチャーにはじまり、終わった世代―団塊世代が切り開いた地平と挫折(黄金の六〇年代;24時間、なに考えてました?;「第二の敗戦」と「二度目の挫折」)
第3章 亡国の世代 やり逃げの世代―そう呼ばれて、消えて行くのか(だから彼らは嫌われる;若者はとっくにキレている;国を変えるか、国を滅ぼすか)
著者等紹介
林信吾[ハヤシシンゴ]
1958年東京都生まれ。神奈川大学中退。83年から10年間在英ののち帰国、以降作家・ジャーナリストとして執筆活動を行っている
葛岡智恭[クズオカトモヤス]
1959年東京都生まれ。法政大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌編集、広告制作にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
22
学生紛争に関する記述を主に読んだ。やはりよくわからない。どうして反戦を叫びながら自分たちはゲバ棒を振り回したのか。またさらにエスカレートして殺人にまで至ってしまったのか。矛盾しか感じられない。筆を尽くされても共感できそうにないのだ。団塊の世代は親の世代にあたる。今度もうちょっと話をきいてみよう。2014/08/02
ステビア
7
ひどい本。見るべきところが全くない。団塊の世代の没論理性・感覚主義を批判するのだけど、それ自体ただの印象論というブーメラン。叩きたい気持ちはよくわかったがもう少し頑張ってくれよ。恥ずかしいぞ。2014/02/02
midorikawa-e
3
この著者にちょっとハマったかも。この本自体は団塊世代の生い立ちから現在までの、日本現代史のおさらいとして読みました。2016/04/26
Hisashi Tokunaga
1
題名だけがセンセーショナルなだけの、ダメ本。責任を問う事の意味付けが浅薄。一絡げにしてしまう、付和雷同型の典型本。2006/01/31
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0
終章で団塊世代に蜂起を促していてウケたw所詮、学生運動なんてファッション感覚に過ぎなかったのに。2020/01/04