内容説明
私たちにいちばん身近なウイルス感染症、カゼ。頻発する鳥インフルエンザやSARSの騒動など、「カゼ症候群」をめぐる状況の劇的な変化のなかで、私たちは何を知り、何に備えるか―。約一世紀にもわたるインフルエンザの臨床研究をたどりながら、「万病のもと」について解き明かす決定版。致命的な新型インフルエンザの脅威に現代はつねにさらされている。
目次
1 カゼ症候群とインフルエンザ(カゼ症候群と病原ウイルス;インフルエンザの流行と歴史)
2 カゼ研究の五十余年(カゼ研究をはじめる;アメリカ留学 ほか)
3 予防・診断・治療の新事情(インフルエンザの予防;カゼの治療薬 ほか)
4 新型インフルエンザの現在(新型インフルエンザの出現;SARSとインフルエンザ ほか)
著者等紹介
加地正郎[カジマサロウ]
1924年熊本県生まれ。医学博士。九州大学医学部卒業。久留米大学名誉教授、呉共済病院名誉院長。専門は、内科学・臨床ウイルス学・生気象学。仕事は多岐にわたり、各種学会の名誉会員や学術専門誌の編集委員などを務める。また、季節には“カゼ博士”として臨床にもあたる
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感想・レビュー
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ボル
2
2005年初版。「かぜの科学」の類書として古書を購入し読んだ。国内におけるカゼ研究者が書いた。その他鳥インフルエンザやHIVなども網羅。様々な研究者の意見として類書と比較しながら読了。インフルエンザウイルスの治療薬はあるが、かぜの病原ウイルスに効く治療薬はまだないと書かれていた。かぜは炎症を抑えたり、鼻水・痛みを和らげることは可能かと。ただし薬は症状を抑えるので、結果治癒は遅くなる。この書もわかりやすかった。 2018/12/22
うし
1
これも分かりやすかったです。2018/03/04
fut573
0
インフルエンザ対策の歴史や、風邪とインフルエンザの違い等2009/05/02
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