内容説明
アメリカのお菓子は、国の成り立ち同様、多くの国々、民族からもたらされ、四季折々の大自然の豊かな風土の中で、アメリカ人独特の好みに作り上げられた。ペカンパイ、ブラウニー、パンプキンパイなどなど。大きいだけ、甘いだけがアメリカのお菓子じゃない。自由で創意に満ちた古きよきアメリカのお菓子を、そこで暮らした経験とともに語ったお菓子の文化史。
目次
ペカンパイ―大いなる大地のめぐみ
ブラウニー―アメリカンホームメード・スイーツの代表
ピーナッツバター―お菓子かおかずか
キャンディバーとキャンディ―アメリカの駄菓子
ポプコーン―映画館のはじける楽しさ
ガム―人はなぜ噛むのか
マシュマロ―キャンプファイヤーの必需品
ジェロ―アメリカンお助けデザート
パンプキンパイ―陽気な秋の使者
ブルーベリーマフィン―焼き菓子の幸福な出会い〔ほか〕
著者等紹介
岡部史[オカベフミ]
1951年山形県生まれ。児童文学翻訳家、歌人。日本女子大学文学部卒業。アメリカ・ノースカロライナ大学に学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
13
〝食べたくなるなる〟#読了。児童文学作家のエッセイ風。一つ一つについての記述は短めで、歴史等にも触れてはいるが、全体としては軽めの読み物。2021/12/05
岡本匠
11
アメリカンなスイーツと言えばアップルパイ、パンプキンパイなどが真っ先に思い浮かぶ。当然、本書にも登場するけれど、真っ先に紹介されているのが「ペカンパイ」だった。ペカン=ピーカンは、くるみ科の実だけれど、日本には馴染みが無い。名前は聞いたことはあるけれど、意識して食べた事はないな。 この他にも、ピーナッツバター、ポップコーン、コカ・コーラなどが紹介された楽しい本。2017/07/17
mabel
5
アメリカのお菓子の文化や歴史を紹介した本。アップルパイ、ブラウニーやピーナッツバターまで。様々な国からの移民たちがもたらしたお菓子のレシピが、新大陸で手に入る材料に合わせてどのように工夫されて作られ、その後広まっていったのか。興味深かったです。19世紀のレシピ本には、チーズケーキはチーズを作るところから書かれていて「この100年間、台所はどこまで工場に乗っ取られるのだろう」に共感。大草原の小さな家シリーズとリンクするところも多かったです。2016/11/20
千尋
5
アップルパイやドーナッツ、キャンディなど・・古くから愛されているアメリカのお菓子の歴史や文化について解りやすく書かれている本*アメリカのお菓子文化はアメリカの歴史的背景と結構密接な感じがして、読んでいてとても面白かったです**2011/03/22
もけうに
4
スイーツの本というと、とかくヨーロッパが注目されがち。アメリカのスイーツ事情に特化した本は珍しいが、軽んじられがちなアメリカにもその地なりの食文化はある。アメリカという国から連想するお菓子あり、聞いたことが無いものもあり。語源・児童書等からも考察しているので、文化人類学でもある。切り口は身近だが、食の歴史を学べて興味深い。アメリカにおける菓子の流行は、コマーシャリズムが大いに寄与しているところが特徴的。あと戦争。読んでいるとアメリカ地図が見たくなる。2021/11/20
-
- 電子書籍
- デモクラティア(4) ビッグコミックス