内容説明
いよいよ二〇〇九年(予定)、「裁判員制度」が始まる。これによって、われわれ国民は「人を裁く」という重責を担うことになる。だが、そもそもこの裁判員制度とはどのような制度なのか。なぜ「陪審制度」ではなかったのだろうか。本当に「国民の、国民による刑事裁判」は実現するのだろうか。本邦初の制度への疑問に答え、問題点を衝く、「変わる刑事裁判」を知る必読の書。
目次
第1章 裁判員制度とは何か(裁判員最初の日;公判が始まる ほか)
第2章 裁判への市民参加とは何か(なぜ市民の裁判への参加が必要か;陪審制度 ほか)
第3章 なぜ陪審制度ではなく、裁判員制度なのか(司法制度改革審議会で裁判員制度が提案されるまで;陪審制度反対論を検討する ほか)
第4章 裁判員制度の具体的制度設計(裁判員制度法案上程まで;裁判員制度は現行刑事裁判とどう異なるか ほか)
第5章 裁判員に向いていないと思う人へ(議論する能力に自信がない;忙しすぎて裁判員ができない ほか)
著者等紹介
丸田隆[マルタタカシ]
1949年和歌山県生まれ。73年関西学院大学法学部卒業、75年同大学院修士課程修了。81年ミシガン大学ロースクール大学院修了(LL.M)。甲南大学法学部教授、ハーバード・ロースクール客員研究員、ミシガン・ロースクール客員教授などを経て、現在関西学院大学法科大学院(ロースクール)教授
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