内容説明
あのYS‐11誕生からはや四十年、いまだ国産旅客機第二号は幻のまま…。しかしひるがえってみれば日本の航空技術は幾多の栄光に彩られた歴史を歩んできた。ライト兄弟に先んじていた先駆者・二宮忠八、技術的・産業的に世界トップクラスに達した戦前・戦中…。国産飛行機は再び世界へ羽ばたけるのか?日本の航空産業の栄光と挫折、そして再生への道を描く。
目次
第1章 日本の航空の黎明期(ライト兄弟よりも早く飛行機を飛ばした日本人がいた;「飛ぶこと」だけで嬉しかった創成期)
第2章 開花する日本の航空技術(世界有数の航空大国に;戦前に完成していた国産ジェットエンジン)
第3章 汗とプライドの国産機開発(日本人の誇りを取り戻してくれたYS‐11;米国に潰された自主開発の国産戦闘機)
第4章 難航する後継機開発(国家的産業としての航空;自前の旅客機のない航空大国ニッポン)
第5章 実現するかアジア版エアバス(国の取り組みにも大きな変化;浮上する中型旅客機の開発構想)
著者等紹介
杉浦一機[スギウラカズキ]
1947年石川県生まれ。航空アナリスト。ライフワークとして民間航空の研究に取り組み、利用者サイドに立ったユニークな視点から執筆・講演・メディア出演などに活躍中。東京都、福岡県の航空・空港問題委員なども務める
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