平凡社新書
道路行政失敗の本質―“官僚不作為”は何をもたらしたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582852028
  • NDC分類 685.1
  • Cコード C0231

内容説明

エイズ禍、狂牛病問題は、「官僚がなすべきことをしない」ために起こった。しかし、この「官僚不作為」は、道路行政においてこそ顕著に、そして長年にわたってくり返されてきた。それによって、今や国民はムダな道路建設の財源となる税金を支払わされているだけでなく、命の存続すら困難な状況にある。「官僚不作為」という視点から、日本の道路行政の問題を告発し、糾弾と改善への提言を行なう。

目次

第1章 「官僚不作為」とは何か
第2章 道路建設行政と財政の破綻
第3章 道路・環境行政と生存さえ脅かす沿道汚染
第4章 道路・都市行政と住めない街の出現
第5章 道路・交通安全行政と途方もない殺傷構造
第6章 官僚の任務と道路行政

著者等紹介

杉田聡[スギタサトシ]
1953年埼玉県生まれ。帯広畜産大学教授(哲学)。研究対象は自動車論、民主主義論、セクシュアリティ論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

24
これも市の図書館本。土建国家ニッポンの問題点、官僚機構の組織的な問題とあわせて率直に書かれています。大規模小売店舗法の改悪もそうですが、クルマ社会で地域社会が壊れている部分は確かにあるでしょう。 道路工事をしたがる企業はいても、真っ当な交通政策等にはあまり興味も示さないのですから、ダメにもなります。 いわゆる天下りに関する批判もありがちですが、やはりこの本が執筆された2003年と今もさほど差がありませんので、今でも読むに値するだろうとは思います。 道路遮断機で歩行者の安全を、といった提言もありますし↓↓↓2025/01/15

Naota_t

1
★3.2 ひたすらに官僚をディスる本。東証一部のゼネコンの6人に1人は天下り、4人に1人は建設省からだと言う。就活前は公務員みたいな安泰な職場で働きたい、と思っていたが、今は真逆だ。ノブレスオブリージュの欠片もない団体にいるより、国とは独立した立場で商売をし、お客様に喜んでもらえる企業にいる方がよっぽど良い。況や、国の息がかかった企業を、だ。また、道路で年間340人の子供が命を落とし、7万人以上の子供が事故にあっている。総務省、国交省、警察庁は縦割りで思い切った対策もない。子供の命は親が守らねば、と痛感。2021/03/22

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