内容説明
「体にやさしい」「副作用が少ない」と注目を集める漢方だが、その内容は現代人にとって理解しやすいものではない。本書は、陰と陽はブレーキとアクセル、冷えと火照りはビルの暖房装置に見立てるなど、平明かつ適確にその原理と治療法を示す新しい漢方入門書である。漢方と西洋医学の統合という、画期的な視点が病いを根本から治す。
目次
第1章 漢方とは何か
第2章 気管支喘息の治療
第3章 冷えと火照りの治療
第4章 こころの問題の治療
第5章 アトピー性皮膚炎の治療
第6章 漢方方剤とはどのようなものか
第7章 漢方Q&A
著者等紹介
下田哲也[シモダテツヤ]
1955年東京都生まれ。自治医科大学卒業。利島、母島の診療所勤務を経て、都立墨東病院、東京都老人医療センターなどで精神科臨床を行う。93年に都立豊島病院東洋医学科主任となる。95年に東京・巣鴨で下田医院(内科・精神科・漢方全般)を開業。日本精神神経学会、日本東洋医学会各会員。精神保健指定医
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感想・レビュー
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Asakura Arata
5
向精神薬の副作用を外邪として理解する方法については目から鱗が落ちた。2023/09/26
choline1001
1
漢方の流派についてはまだ詳しくはわかっていないが、どうやら中医学系の先生が書いた本。一般読者向けではあるが、薬剤師の私が読んでもなかなか難解な内容であると感じた。たぶん勉強目線で読んでしまうからだろう。五行説は自分にはまだまだ理解できないところが多い。「肺」で酸素を取り入れて、取り入れられた清気は「腎」で納められ、そこから全身に巡る、ということだけは覚えられた。 東洋医学崇拝ではなく、かなり中立的な立場で書いてあり好印象。西洋医学、東洋医学を統合させるのが最も良いと説いている。 2010/05/10
いちはじめ
1
漢方医学の入門書。漢方の不得手な部分、危険な面も書いているのが好印象。2003/10/21