内容説明
赤くぶきみな輝きのために不吉な星と恐れられながらも、一方では生命が存在するかもしれない星として人類の限りない夢をさそってきた火星。その赤い星が、空想の段階を抜け出して、いま真実の姿を私たちに見せはじめている。最新の探査成果による新しい火星像を提示し、赤い惑星が秘める謎にせまる。
目次
第1章 火星とはどんな星か
第2章 火星の魅力にとりつかれた人たち
第3章 火星の名所をたずねて
第4章 火星四六億年の歴史をたどる
第5章 謎を秘めた火星の衛星
第6章 火星に生命を求めて
著者等紹介
小森長生[コモリチョウセイ]
1935年神奈川県生まれ。東京教育大学理学部卒業。惑星地質学者、サイエンスライター。惑星研究のかたわら、宇宙科学分野を中心に幅広く執筆活動をおこなっている
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感想・レビュー
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佐島楓
26
火星の不思議を天文学の歴史と2001年当時最新の研究を絡めて書いたもの。比較的わかりやすかった。これからは火星に存在したとされるバクテリアの研究とテラフォーミングが可能かどうかが主なテーマになるのだろうか。2014/05/14
いちはじめ
0
マーズパスファインダーの成果を踏まえた知見も多く載っており興味深かった2001/11/22
じゃすてぃん
0
オリンポス山は有名だがその他にもパテラやトルスと呼ばれる形の山や渓谷、チャネルなど火星にもいろいろな地形があることを知った。 そのどれもスケールが地球のものよりとても大きいのはプレート運動が無いかららしいということを知った。2019/11/04