平凡社新書<br> ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ

平凡社新書
ハリウッド100年史講義―夢の工場から夢の王国へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851083
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0274

内容説明

『大列車強盗』(’03)から『タイタニック』(’97)まで、アメリカ映画100年の「夢」とは何か。「つくる人・上映する人・観る人」という新しいフォーカスから、ハリウッド誕生、その盛衰、テーマパーク化する現在までを描き切る。アメリカ文化研究、注目の俊英が、最新の映画学の成果・情報をフルに活かして挑戦するまるごと一冊、画期的「ハリウッドの夢」講義。

目次

ハリウッド前史
1 夢の工場―物語装置としての映画(ハリウッド誕生;夢見るハリウッド;古典的ハリウッドの成熟;黄昏に輝くハリウッド)
2 ハリウッド再生―夢の王国へ(七〇年代以降―生産工場からエンターテインメント・ビジネスへ;世界が舞台、今日のハリウッド―八〇年代から九〇年代まで)

著者等紹介

北野圭介[キタノケイスケ]
1963年大阪府生まれ。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学、ニュージャージー州立大学ラトカーズ校などで教える。現在、新潟大学人文学部助教授(国際文化関係論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

68
先日読んだハリウッド映画論入門で薦められていた新書(2001)世界を牛耳ることになるハリウッド映画の歴史を簡単であるが要を得た解説を展開。なぜこの地が有数の映画産業の地になったかや、娯楽色が強いハリウッド映画でも欧米では盛んに研究されていてその成果を盛り込んでいる。歴史的な映画作品名や監督や製作者などもふんだんにあげられている。これは予想外に感心した映画本だった。偏見であるが、映画関係の本は残念に感じる物が多いのだが、これは定番になるだろう。2017年に加筆訂正した新版があるようでそちらをすすめる。2018/06/08

zirou1984

31
学生時代に般教で取った講義の教科書だが、今更に読んでもう少し真面目に出席すれば良かったと少し後悔。アメリカにおける映画産業の100年をコンパクトにまとめ、時代ごとの代表作を挙げながらその潮流を社会的・経済的側面から捉え直す。詳細な分析は巻末の参考文献リストに譲り、本編はあくまで導入としての役割に専念しているため、ハリウッドの通史が手軽にわかる内容になっている。特に戦前の映画やジャンルの起源については知らないことも多く、黎明期から70年代辺りまではハリウッドも産業的に試行錯誤していたことは驚きであった。2017/03/15

中島直人

7
100年をしたたかに生き抜いてきたハリウッドの歴史。その圧倒的で総合的な戦略性に比べ、クールジャパンと囃すのみの子供じみ、浅薄な日本では到底太刀打ち出来そうにない。アイデアと才能だけ吸い取られ、美味しいところは全て持って行かれるのが関の山か…2014/05/05

ciiiinu

3
本当はハードカバーで相当分厚くしないと語り切れないだろうハリウッドの100年をざっくり見事にまとめ切った本。著者の知識量にひたすら圧倒される。2013/01/16

かつみあおい@師弟結婚した

2
映画作品ではなく、ハリウッド全体の構造概要。検閲の影響など、社会との絡みを含めてわかりやすい。戦前の情勢などが丹念。映画作品の評論を求めている人には向きませんが、こういう背景があると知れてわかることもあったので良かったです。2016/09/26

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