内容説明
南の海原から独立峰のごとく屹立する山岳の島・屋久島。そこは、亜高山帯の植物が茂る山稜から、太古の命宿る縄文杉の森、そして亜熱帯のマングローブが繁茂する海辺まで、日本列島と琉球列島、中国大陸の自然が凝縮し、かつ溶け合ったカオスの大地だ。豊な水と森、巨岩に彩られた「不思議の島」をめぐり、特異なフロラとファウナに秘められた謎を解く。
目次
第1章 もののけの島・不思議の島(不思議の島の人面巨岩;世界遺産の森を行く ほか)
第2章 “北琉球”としての屋久島(トーフ岩の歴史―屋久島の六〇〇〇万年を遡る;南西諸島の生物地理区分を考える)
第3章 フロラの多様性―屋久島の植物たち(ヤクタネゴヨウ―屋久島を代表するもう一つの針葉樹;北限のマングローブと隆起サンゴ礁 ほか)
第4章 ファウナの空白を探る―屋久島の動物たち(種類の少ない脊椎動物;屋久島と南西諸島のセミ)
第5章 三位一体の合わせ鏡―屋久島・種子島・トカラの自然を比べる(幻のウスバカンツワブキを求めて;バラン―北限の雲霧林と日本文化のふるさと)
著者等紹介
青山潤三[アオヤマジュンゾウ]
1948年兵庫県生まれ。写真家。日本の生物相の成り立ちを追って、国内外の生物を研究する
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